フィルタリングニュースウォッチ

2015/10/22    ネットリスク   

ご存知ですか? 数年ごとにどんどん変わる出会い系被害の発生場所を。

未成年がインターネットでの出会いをきっかけに性的な被害に遭ってしまう、いわゆる「出会い系被害」が、未成年のスマホやSNSの利用の増加に伴って増えてしまっていることは知っている方も多いと思いますが、そのような被害がどこで発生しているのかまできちんとご存知でしょうか? 実は、出会い系被害の起きる場所は数年ごとにどんどん変わっています。警察庁の発表を参考に、「今」の出会い系被害がどこで起きているのかを見ていきたいと思います。
※参考PDF:「平成27年上半期の出会い系サイト及びコミュニティサイトに起因する事犯の現状と対策について」

被害の温床は「出会い系サイト」?

7〜8年ほど前までは「出会い系サイト」と呼ばれる18歳以上の男女を対象としたサービスが出会い系被害の温床でしたが、平成20年の「出会い系サイト規制法」の改正以降は減少し、今では全体の数パーセントまで減りました。

被害の温床は「SNS」?

それと入れ替わるように、いわゆる「SNS」(警察庁の発表では「コミュニティサイト」と表現)が被害の発生場所として増加しました。mixi、GREE、モバゲーに代表される国内系SNSの利用者が急増し、それに伴って被害も増えてしまっていた時期がありました。しかし、国内系SNS事業者による被害防止対策などの効果と、一時期よりも利用者数が減少したことにより、その被害者数は3〜4年前から減少しています。

被害の温床は「無料通話アプリ」?

その後、2年前から被害が急増したのが「ID交換掲示板」と呼ばれるサービスです。「ID交換掲示板」とは、LINEやカカオトークに代表される「無料通話アプリ」のIDを交換するための掲示板であり、普通に使っていればそれほど危険性が高くはない「無料通話アプリ」において、見知らぬ第三者と出会うような使い方を促進してしまい、被害に遭う未成年が増加しました。しかし、LINE社と携帯電話事業者が連携して実施した「18歳未満ユーザーのID検索停止」の措置などにより、「ID交換掲示板」による被害も昨年度の後半からは減少に転じています。

今気を付けないといけないのは「SNSの皮を被った出会い系アプリ」と「海外系SNS」

SNSやID交換掲示板に起因する被害にも引き続き注意は必要ですが、警察庁が10月15日に発表した最新の調査結果では、「チャットにより面識のない者と交流をするサイト(チャット型)」と「広く情報発信や友人等との交流に利用されるサイト(複数交流型)」での被害が増加しています。これらは具体的にはどのようなサービスでしょうか。

まず、「チャットにより面識のない者と交流をするサイト(チャット型)」というのは、App Storeでは「ソーシャルネットワーキング」、Google Playでは「ソーシャルネットワーク」、つまりSNSに分類されているものの、実態としては出会い系アプリとして利用されているアプリです。それらは、「SNSの皮を被った出会い系アプリ」と言っても過言ではありません。18歳未満でも利用できてしまうにも関わらず、それらのアプリで異性と出会う方法などもネットに氾濫してしまっているのが現状です。

一方の、「広く情報発信や友人等との交流に利用されるサイト(複数交流型)」とは、世界中で人気の「海外系SNS」などが該当します。国内系SNSほどの監視体制が無く、出会い系被害に繋がるような使い方への対策も国内事業者と比べると充実しているとは言い難い状況です。

では、保護者としてできることは?

このような被害に対して保護者としてできることは、主に以下の3つです。

  • (1)便利で楽しいSNSアプリにも、危険な側面があるということを伝える。
  • (2)ダウンロードできるアプリをペアレンタルコントロールによって制限する。
  • (3)Androidのスマホであれば、アプリのフィルタリング機能を使う。

(1)については、まずこの記事をお子さまと一緒に読むことから始めていただければと思います。

(2)についてですが、iPhoneやiPod touchの場合には、「17歳以上」とされているアプリを、Androidの場合には「12歳以上」とされているアプリを利用禁止とすることで、上記のようなアプリの新規ダウンロードをブロックすることができます。具体的な設定は、以下のサイトをご確認ください。

▼iPhoneやiPod touchの場合: 
https://support.apple.com/ja-jp/HT201304
▼Androidのスマホの場合: 
https://support.google.com/googleplay/answer/1075738

(3)についてですが、Androidスマホ用のフィルタリングに備わっている「アプリフィルタリング機能」を利用すれば「SNSの皮を被った出会い系アプリ」と「海外系SNS」をブロックすることが可能です。詳しくは、携帯電話事業者の提供するAndroidスマホ用のフィルタリングサービスや、弊社の「i-フィルター for Android」のページをご確認ください。

▼【参考】「i-フィルター for Android」のアプリフィルタリング機能:
http://www.daj.jp/cs/products/smartphone/ifandroid/appfilter/

※なお、iPhoneなどのiOS端末ではその仕様によりアプリをブロックすることができないため、
 携帯電話事業者や弊社の提供するiOS用のフィルタリングサービスには「アプリフィルタリング機能」はありません。

フィルタリング利用率は、わずかに「3.7%」という衝撃

今回の警察庁の発表では、SNSの利用をきっかけに被害に遭ってしまった児童のフィルタリング利用率は、わずかに「3.7%」しかありませんでした。昨年度の4.7%よりも、さらに1%低下しています。

もちろん、フィルタリングを利用していれば必ず被害が防げる訳ではありませんが、フィルタリングを利用していれば出会い系サイトやID交換掲示板の利用はブロックできますし、Androidのスマホであれば、「SNSの皮を被った出会い系アプリ」と「海外系SNS」をお子さまが使っているのかどうかを保護者が把握し、アプリの利用を禁止することもできます。

今回の警察庁の発表により、被害に遭う確率を少しでも減らすためにフィルタリングやペアレンタルコントロールを使おうと考えてくださる保護者がひとりでも増えることを望みます。
<政策担当 チーフエバンジェリスト:工藤>

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