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2015/08/13   
ICT教育    i-FILTER ブラウザー&クラウド   

タブレットを使ったICT教育にはどんな効果とリスクがあるの?

生徒1人ひとりに1台ずつ専用のタブレット端末を支給する学校も

今日、タブレット端末を教育現場に導入する教育機関が急速に増えてきています。国が推進する「IT立国」や「教育改革」といった政策が背景にある一方、それ以前から教育におけるICT活用の有効性に多くの教育関係者が着目し、独自に取り組みを続けてきました。また、ICT教育で先行する欧米の事例に学び、その成果を日本でも生かせないかという研究も進められてきました。

そんな中でタブレット端末は、ICT教育の中で使われるさまざまなICT技術の中でも、特に学生や生徒が直接触れてさまざまなコンテンツやシステムにアクセスするエンドポイントデバイスとして、中心的な役目を担います。
(このあたりの詳細については、別途「「教育のICT化」で5年後には小中高の生徒全員が1人1台タブレット端末を持つ時代に」で紹介しているので、そちらをぜひ参照してみてください。)

早くも多くの学校が、試験的にタブレット端末を導入して、授業の中で活用しています。今のところ、学校側が管理するタブレット端末を授業中に生徒に貸与し、教育用コンテンツやツールを使って授業を行い、終わったら学校側に返却するという使い方が一般的なようです。従来の情報教育で使われてきた学校備品のPCが、そのままタブレットに置き換わったようなイメージでしょうか。恐らく、多くの方がイメージする「タブレットを使った授業」のイメージも、このようなものでしょう。

しかし、先進的なICT教育の取り組みを進める学校の中には、授業中だけでなく、生徒が校外にいる時間も含め、一日中ずっとタブレットを占有できる環境を実現しているところもあります。それも、大学の学生に支給するのとはわけが違います。中には、小学生低学年の生徒にも1人1台のタブレット端末を支給している学校さえあります。

こうした例は、一見すると非常に大胆で先進的な取り組みのようにも思えますが、タブレットを教育用に使う手段としては、ある意味極めて理にかなった使い方だともいえるのです。

生徒がタブレットを占有することによる教育的効果とリスク

タブレット端末を授業中だけでなく、一日中ずっと生徒が占有できることで得られる教育上のメリットとは、一体どのようなものなのでしょうか? まず、ぱっと思いつくのが、タブレットの優れた携帯性を生かして、校外での学習に生かすという用途です。実際に、校外学習に力を入れているある私立校では、タブレット端末とクラウドサービスを活用することで、いつどこにいても学習用ツールにアクセスでき、生徒と教師、あるいは生徒同士が自由に情報をやりとりできる仕組みを導入しています。これにより校外学習の効率と教育的効果をより高めることができるとのことです。

また普段の学校での授業においても、自宅にタブレット端末を持ち帰って利用できるメリットは高いといえます。近年、「アクティブ・ラーニング」「反転学習」といったキーワードの下、学校の授業の在り方が大きく変わろうとしています。従来の「先生が生徒に一方的に教える」スタイルの授業とは異なり、これからは先生と生徒の双方向のやりとりや、生徒同士のグループディスカッションやプレゼンテーションなど、インタラクティブ性を重視した授業スタイルで生徒の主体性や協働性を育もうという学習スタイルが提唱されているのです。

こうしたスタイルの学習では、授業は知識習得の場というより、むしろディスカッションやプレゼンに重きが置かれます。そのために生徒たちは、授業で必要な知識をあらかじめ自宅で学習しておき、その成果を授業に持ち寄ります。従って、普段の授業で使うタブレットを自宅でも使えた方が望ましいのです。今後、ICT教育や教育改革の取り組みが進むにつれ、こうした授業スタイルやタブレット活用法はどんどん増えていくことでしょう。

ただし小学生や中学生など、まだICTリテラシーが乏しい子どもたちに、一日中自由にタブレットを使わせることには、リスクも存在します。例えば、教育上望ましくないコンテンツやサービスに、生徒が教師や親の目を盗んでアクセスすることが考えられます。あるいは、危険なサイトやサービスを通じて、子どもを狙った犯罪に巻き込まれてしまう危険性もあります。

実は、こうした危険から子どもや家族を守るための手段として、デジタルアーツのスマートデバイス向けWebフィルタリング製品「i-FILTER ブラウザー&クラウド」が多く使われています。インターネット上に存在する教育上望ましくない、あるいは危険なサイト/サービスに対するアクセスを、「i-FILTER ブラウザー&クラウド」を使って強制的にブロックすることで、子どもたちを危険から守るわけです。

しかも「i-FILTER ブラウザー&クラウド」はクラウドサービスとしてご提供しているため、子どもたちが利用するタブレット端末が学内ネットワークにつながっていようとも、あるいは学外のネットワークにつながっていようとも、同じように効果を発揮します。こうした点が評価され、タブレット端末の先進的な活用に取り組む多くの学校・教育機関で採用されているのです。詳しくは「i-FILTER ブラウザー&クラウド」の「導入事例」のページを、ぜひご参照ください。
<「i-FILTER ブラウザー&クラウド」製品担当:一條>

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