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2016/05/12   
i-フィルター   

フィルタリングの誤解【1】 「危険じゃないサイトまでブロックする」って言うけど、それ本当?

法律で義務化されているのに使われないフィルタリング

青少年インターネット環境整備法という法律により、18歳未満の青少年がスマホや携帯電話を使う際には、保護者が不要だと申し出ない限りはフィルタリングを利用することが義務付けられています。しかしながら、内閣府の調査によるとスマホでのフィルタリング利用率は45.2%となっており、半分以下という状況です。(※1)  また、いわゆる出会い系被害の被害児童のおよそ95%はフィルタリングを利用していなかったというデータも、警察庁から発表されています。(※2)

なぜフィルタリングを使わないのか

フィルタリングを利用しない理由は「子どもを信頼しているから」とか「フィルタリングの設定が難しいから」など色々なことが言われていますが、昔からよく言われる理由のひとつに、

「フィルタリングは危険なサイトをブロックするものなのに、危険じゃないサイトまでブロックして不便なので使わない」

というものがあります。

その際に、危険じゃないサイトとしてよく例に挙げられるものは、Twitterなどの「SNS」、芸能人ブログなどの「ブログ」、Yahoo!知恵袋などの「掲示板」、YouTubeなどの「動画サイト」などですが、これらが「危険じゃないサイト」だというのは本当でしょうか。

インターネットを3つに分けて考える

インターネットには、子どもでも閲覧して良い「安全なサイト」と、アダルトサイト・出会い系サイト・犯罪に関するサイトなどの「有害サイト」があるのはお分かりになると思いますが、もうひとつ、「危険性のあるサイト」という考え方が重要です。

「危険性のあるサイト」とは、正しく使えば問題の無いサイトですが、自分自身や他の利用者が不適切な使い方をすると、有害なものを見てしまう可能性やトラブルに巻き込まれる可能性のあるサイトです。

そして、「危険じゃないサイト」としてよく挙げられる「SNS」「ブログ」「掲示板」「動画サイト」などは、使い方によっては「出会い系被害」「ネットいじめ」「個人情報漏えい」「ネット依存」などのトラブルに巻き込まれる可能性もあるため、「危険性のあるサイト」と言えます。

初期設定では「危険性のあるサイト」もブロック

このような理由から、多くのフィルタリングサービスの初期設定では「有害サイト」だけでなく「危険性のあるサイト」もブロックするように設定されています。そして、子どもの利用状況や成長に合わせて、必要なサイトは保護者用の管理画面から徐々に許可できるようになっているのです。

とにかく最初はフィルタリングを

ここまで読んでいただくと、一見して危険ではないサイトまでブロックするということにも理由があることをご理解いただけたのではないかと思います。特に最近は、ネットのトラブルに対処することが難しい低年齢のうちからスマホや携帯電話を持ち始める子どもが増えており、昔よりもフィルタリングの必要性は増しています。必ず最初はフィルタリングを適用して「危険性のあるサイト」もブロックし、必要なサイトは保護者が徐々に許可するということを実践していただきたいと思います。

次回は「危険性のあるサイト」について、もう少し詳しく書いていきたいと思います。

最後になりますが、弊社の「i-フィルター」は管理画面も使いやすく、保護者による許可も簡単にできます。無料お試し利用もありますので、ぜひ一度体験してみてください。
<政策担当 チーフエバンジェリスト:工藤>

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