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2017/12/04   
セキュリティ全般    不正な情報持ち出し    FinalCode   

自治体におけるファイル暗号化が一気に身近な存在に

自治体におけるファイル暗号化が一気に身近な存在に

自治体ユーザー様向けの新サービス「FinalCode 自治体限定版 for LGWANサービス」

2017年10月1日より、全国の自治体ユーザー様向けにファイル暗号化・追跡ソリューション「FinalCode 自治体限定版 for LGWANサービス」の提供を開始しました。このサービスが登場したことで、自治体ユーザー様はファイル暗号化による強力なセキュリティ対策を、これまでよりはるかに手軽に導入・利用できるようになりました。

もともと弊社では、ファイル暗号化・追跡ソリューション「FinalCode」の機能を自治体様向けに最適化した「FinalCode 自治体限定版」という製品を提供してきました。「FinalCode」は、機微な情報が含まれているファイルや、第三者に絶対内容を漏らしたくないファイルに暗号化を施し、あらかじめ決められた閲覧者以外は復号して中身を参照できなくするというものです。

パスワード付きZIPのような単純なファイル暗号化とは異なり、復号したファイルの印刷やコピー&ペーストなどに制限を設けられるほか、ログで詳細な閲覧履歴を記録できたり、管理者が遠隔からファイルを削除できるようになっています。住民情報をはじめ、極めて秘匿性の高い個人情報を多く扱う自治体においては、まさに打って付けのセキュリティ製品だといえます。この「FinalCode」の機能を自治体での用途に合わせて最適化した「FinalCode 自治体限定版」は、既に数多くの自治体ユーザー様に導入いただき、高い評価をいただいています。

2015年11月に総務省から出されたガイドラインに従って、各自治体ではLGWAN系ネットワークとインターネット系ネットワークを分離する施策を進めており、職員のセキュリティ意識も日に日に高まっています。しかし、たとえネットワーク分離や認証の厳格化、USBの利用制限などを行っても、中にはそれらの対策の抜け穴を探して、ネットワークをまたがったファイルのやりとりを行おうとするユーザーも出てきます。また、正規のユーザーが不正に情報を持ち出してしまう内部犯行は、いくらネットワーク分離を行っても防ぐことができません。「FinalCode 自治体限定版」を導入すれば、ファイルそのものに厳格なセキュリティ対策を施すことで、こうした情報漏洩リスクを確実に減らすことができるのです。

ただし「FinalCode 自治体限定版」は、オンプレミス環境にサーバーを設置してソフトウェアを導入・設定する必要があり、どうしても導入にある程度の手間とコストが掛かかります。また導入後もサーバーやソフトウェアの運用作業が定常的に発生するため、そのための人手を確保できない自治体ではなかなか導入に踏み切れないこともありました。

LGWAN内から「FinalCode」をクラウドサービスのように利用できる

そこで今回新たに登場したのが、「FinalCode 自治体限定版 for LGWANサービス」です。これは一言でいえば、「FinalCode 自治体限定版」をクラウドサービスのようなイメージで利用できるようにしたものです。

ネットワーク分離を行っている自治体では、LGWANからインターネットにアクセスすることはできないため、インターネット経由で「FinalCode」のクラウドサービスを利用することはできません。そこで弊社では今回、「FinalCode 自治体限定版」を「LGWANの閉域網内で利用可能なASPサービス」として使えるようにしました。つまり、インターネット系と完全に分離されているLGWANからでも、あたかもインターネット上のクラウドサービスであるかのように「FinalCode」を使えるようにしたのです。

これまで、オンプレミスでしか導入・利用できなかった「FinalCode 自治体限定版」と比べ、「FinalCode 自治体限定版 for LGWANサービス」はユーザーがサーバー環境を導入・運用する必要がないため、導入のハードルがぐっと低くなります。低コスト・短期間で導入可能になるほか、サーバーの運用も不要になるため、これまで要員や予算の都合から「FinalCode 自治体限定版」の導入をあきらめていた自治体でも、手軽に導入できるようになります。

使い方は極めて簡単で、ユーザーは暗号化したいファイルを特定の共有フォルダーに入れるだけで、後は「FinalCode」が自動的にファイルを暗号化してくれます。以降は、LGWAN内の特定ユーザーしかファイルの中身を読み取ることができなくなり、万が一ファイルが外部に流出したとしても情報漏洩が発生することはありません。

また、LGWANの外にファイルを手渡すためにファイルを復号する際も、特定の共有フォルダーにファイルを置くだけで自動的に復号処理が行われます。このように、高い利便性と強固なセキュリティ対策を同時に両立できる点が、「FinalCode」の大きな特徴だといえるでしょう。

「FinalCode 自治体限定版 for LGWANサービス」は、こうした最先端のセキュリティ技術の恩恵を、自治体ユーザー様がより簡単・手軽に受けられるよう始めたものです。興味をお持ちの方は、弊社サイトに本サービスおよび「FinalCode 自治体限定版」の詳しい紹介が載っていますので、ぜひご参照ください。

  1. FinalCode 自治体限定版 for LGWANサービス

<「FinalCode」製品担当:日置>

「FinalCode」の詳細は製品紹介ページをご確認ください。

FinalCode