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2018/01/31   
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教育現場で子供たちが使うiPadをさらに安全・安心に

教育現場で子供たちが使うiPadをさらに安全・安心に

教育現場での導入が進む「i-FILTER ブラウザー&クラウド」

現在、全国の学校の教育現場に、iPadをはじめとするタブレット端末が急速に普及しつつあります。その背景には幾つかの事情がありますが、1つには世の中におけるICT技術の存在感がますます高まる中、学校でも早くから児童生徒にITリテラシーを学ばせる必要が出てきたことがあります。加えて、将来のICT社会をリードしていける「高度IT人材」を育成する上でも、早くから子供たちにICT技術と触れる機会を提供したいという意図もあります。

またタブレット端末は、「アクティブ・ラーニング」と呼ばれる近年の新たな学校教育の方針とも極めて親和性が高く、多くの学校がタブレット端末と、専用の教育アプリケーションとを駆使してアクティブ・ラーニングの授業を推進しています。これらの理由から現在、文部科学省の指導の下で、全国の数多くの教育機関がタブレット端末の導入を進めています。

ただし、教育現場におけるタブレット端末の運用には、企業や官公庁におけるそれとは異なる要件が求められます。特に、児童生徒にとって教育上好ましくないサイトへのアクセスは、絶対に阻止しなくてはなりません。そのために多くの学校で使われているのが、弊社が開発・提供するエンドポイントセキュリティ製品「i-FILTER ブラウザー&クラウド」です。学校が導入するタブレット端末の多くにこの製品が導入されており、タブレット端末を通じたインターネット上の有害コンテンツへアクセスを効果的に防いでくれます。

  1. エンドポイントセキュリティ製品「i-FILTER ブラウザー&クラウド」

これまではiPad向けの機能に若干の制約も

ただし「i-FILTER ブラウザー&クラウド」の機能には、これまで若干の制約もありました。

「i-FILTER ブラウザー&クラウド」には、情報漏洩を防ぐためのセキュリティ対策専用ブラウザー製品「SecureBrowser」が含まれています。児童生徒がインターネットにアクセスする際、必ずこのブラウザーを使うよう強制すれば、好ましくないサイトへのアクセスは確実にブロックできます。そのためには、「SecureBrowser」を端末に導入すると同時に、それ以外のブラウザーの利用をMDM(モバイルデバイス管理)などの仕組みを使って禁止してしまえばいいわけです。

ところが、教育現場で使われるアプリケーション、特にiPad用の教育アプリケーションの中には、iPadにデフォルトで用意されているブラウザー製品「Safari」を使うものが少なくありません。もし「SecureBrowser」以外のブラウザーを無効化してしまうと、Safariも利用できなくなり、結果的にアプリケーションそのものが使えなくなってしまいます。

また、iPad用の教育アプリケーションの中には、アプリケーションそのものの中にブラウザー機能を内包しているものもあります。そのようなアプリケーションが端末内に存在していると、せっかく「SecureBrowser」を導入して有害サイトへのアクセスをブロックしても、アプリケーション内ブラウザーを“抜け道”として使えばどんなサイトへもアクセスし放題になってしまいます。

  1. Safariをはじめとした全てのWeb通信の制御を実現

「MultiAgent for iOS」の登場で万全のWebフィルタリングが可能に

iPadを導入している教育現場のユーザーの方々からは、こうした制約に関する改善要望の声が寄せられることもあったのですが、2017年11月30日に新たに提供開始された「MultiAgent for iOS」という製品によって、ようやくこれらの制約が取り払われることになりました。

「i-FILTER ブラウザー&クラウド」には、「SecureBrowser」とともに「MultiAgent」という製品も含まれています。「MultiAgent」は、特定のブラウザーだけでなく、あらゆるブラウザーやアプリケーションが行うWebアクセスに対して、一括してWebフィルタリングをかけられる製品です。

これを使えば、前項で挙げたような課題は一気に解決できるはずなのですが、残念ながらこれまでは、Windowsデバイス向けにしか提供されていませんでした。今回新たに登場した「MultiAgent for iOS」は、これを新たにiPadやiPhoneといったiOSデバイスでも利用可能にしたのです。これをiPadに導入することで、Safariやアプリケーション内ブラウザーなど、「SecureBrowser」以外の各種ブラウザーに対しても確実にWebフィルタリングを適用し、児童生徒を危険なコンテンツから確実に守れるようになります。

iPadをこれまで教育現場で使い続けてきた方々にとっては、ようやく待望の機能がリリースされたことになります。現在、今回のリリースを記念した特別キャンペーンとして、学校関係者の方々向けに、タブレットのセキュアな運用をレクチャーできる講師を弊社から無償派遣するサービスを実施しています。教育現場におけるタブレット端末の運用にお困りごとがある方は、ぜひ気軽にお問い合わせいただければと思います。

  1. 「i-FILTER ブラウザー&クラウド」 無償講師派遣サービス

< 「i-FILTER ブラウザー&クラウド」製品担当:桑原 >

「i-FILTER ブラウザー&クラウド」の詳細は製品紹介ページをご確認ください。

クラウド型Webフィルタリングサービス i-FILTER ブラウザー&クラウド