フィッシング詐欺の手口を正しく知る ~メール・SMSに潜むリスクと対策~

フィッシング詐欺の手口を正しく知る ~メール・SMSに潜むリスクと対策~(イメージ)

メールやSMSを開いた瞬間、
「お使いのアカウントがロックされました」
「このままでは利用停止となります」
こんな表示に、思わず不安になった経験はありませんか?

普段使っているサービス名が書かれていたり、「至急」「重要」といった言葉が並んでいたりすると、内容を深く考える前に「早く対応しないと」と感じてしまうものです。

近年増えているフィッシング詐欺は、こうした日常的な判断の流れに入り込み、偽のサイトへ誘導して情報をだまし取るインターネット詐欺です。
最初から「これは詐欺だ」と疑っている人は少なく、疑う前に行動してしまうことが、被害につながる大きな要因となっています。

この記事では、フィッシング詐欺とは何かという基本から、メール・SMSで多い手口、そして個人や家族でできる現実的な対策について整理します。

フィッシング詐欺とは?よくある手口の全体像

フィッシング詐欺とは、実在する企業やサービス、公的機関などを装い、メールやSMSを使って偽のWebサイト(詐欺サイト)へ誘導し、ID・パスワード、クレジットカード情報などを盗み取る手口です。
以前は不自然な日本語や簡素な画面が多く、「怪しい」と気づきやすいものもありました。
しかし近年は、文章やデザインが非常に巧妙になり、正規サイトと見分けがつかないケースも増えています。

フィッシング詐欺メール・SMSで多いパターン(イメージ)

多くなっているとは言っても、実際どれくらいの被害が起きているのでしょうか。
フィッシング対策協議会の調査によると、2025年は月に10万件を超えるフィッシングの報告が継続的に確認されており、決して一部の人だけの問題ではありません。

フィッシング詐欺は、特別な技術で攻撃するというよりも、人の心理や行動のクセにつけ込む手口が中心です。
そのため、仕組みを知り、どのような流れで被害につながるのかを理解することが重要になります。

フィッシング詐欺は気を付けていたとしても誰もが被害に遭う可能性がある

「自分は普段から気をつけているから大丈夫」と思っていても、フィッシング詐欺は日常の延長線上で起こります。

思い込んでいる時
 例えば、「ECサイトで商品を購入したばかりで、宅配業者を名乗るSMSを本物だと思い込んでしまった。」

急いでいる時
 例えば、「大量のメールを急いで処理しようと思い、よく内容を読まずに操作を進めてしまった。」

疲れている時
 例えば、「疲れている時にメールを閲覧し、よく考えず指示通りに情報を入力してしまった。」

このような状況では「ついうっかり」が起こりやすくなります。
攻撃者は、まさにこうした隙を狙っているため、被害に遭いやすくなってしまいます。

フィッシング詐欺は、誰もが日常的に使っているメールやSMSを入口に近づいてきます。
知識の有無よりも、いつもの行動の延長で対応してしまうことが、被害につながる大きな要因です。

フィッシング詐欺メール・SMSで多いパターン

フィッシング詐欺の多くは、メールやSMSを入口に始まります。
よく見られる内容には、次のようなものがあります。

・「重要」「至急」「確認が必要」といった不安をあおる表現
・支払い未完了やアカウント制限を知らせる通知
・宅配業者や通販、金融サービスを装った連絡

たとえば、

・「安全確認のため、24時間以内にログインしてください」
・「お支払い情報の更新が必要です」

といった文面とともにリンクが記載され、クリックすると正規サイトそっくりの画面が表示されます。

先ほどもお伝えした通り、最近のフィッシング詐欺は特に巧妙化しており、見破ることは非常に困難です。
メールやSMSの見た目や文面だけで判断してリンクを開くのではなく、よく使う公式サイトを「お気に入り」や「ブックマーク」に登録しておいたり、公式アプリをダウンロードしておいたりなどの工夫が、被害防止につながります。

個人でできるフィッシング詐欺対策

フィッシング詐欺対策で大切なのは、すべてを見抜こうとしないことです。
代わりに、行動のルールを決めておくことが有効です。

・メールやSMSのリンクは原則として開かない
・確認が必要な場合は、公式アプリやブックマークからアクセスする
・IDやパスワードを使い回さない
・急かされていると感じたら、いったん操作を止める

こうした基本的な行動だけでも、被害に遭う可能性を下げることができます。

家族と一緒に取り組みたいフィッシング詐欺対策

個人での対策に加えて、家族と情報を共有することもフィッシング詐欺対策として有効です。

・不審なメールやSMSと正規のメールやSMSの見分けクイズをする
・定期的に不審なメールやSMSが来ていないかチェックする
・「リンクは押さずに、困ったらすぐ家族に相談する」というルールを共有する

こういった取り組みは、1人で判断してしまう状況を減らすことにつながります。

定期的なコミュニケーションをとり、相談しやすい関係を作っておくことで、自分以外の判断の目ができます。
1人でなければ、冷静になって考えることができるようになるので、被害防止につながります。

まとめ

「i-フィルター 10」で実現するフィッシング詐欺対策

フィッシング詐欺は、メールやSMSといった身近な手段を使って行われるインターネット詐欺です。

被害を防ぐために重要なのは、フィッシング詐欺の手口を知り、「迷ったときに立ち止まれる判断の軸」を持つことです。
日頃から注意を払うことや、正しい知識を身につけることは、何よりも基本となる対策といえるでしょう。

しかし、忙しい日常の中では、どれだけ気をつけていても判断が追いつかない場面があるのも事実です。
自分自身だけでなく、スマートフォンやインターネットの利用に不安を感じている家族がいる場合、人の目だけですべてを守りきることには限界があります。

そこで重要になるのが、「判断する前に止める」仕組みです。
セキュリティ製品を活用することで、怪しいサイトや危険なサイトへのアクセスをあらかじめブロックし、うっかり操作による被害を防ぐことができます。

私たちが提供している「i-フィルター 10」は、フィッシング詐欺対策に有効なセキュリティ製品です。
安全が確認できたサイトにのみアクセスを許可する仕組みにより、メールやSMSに記載された怪しいリンクを誤って押してしまった場合でも、危険なサイトであればアクセスをその場で止めることができます。

「このリンクは大丈夫かな」と判断に迷う場面でも、判断を仕組みが支えてくれるため、すべてを自分で抱え込むことなく、安心してインターネットを利用できます。

フィッシング詐欺への対策は、個人のリテラシーだけに頼るのではなく、システムによる対策と組み合わせることで、より現実的で確かなものになります。