ニュースやSNSで、フィッシング詐欺の話題を目にする機会が増えたと感じている方も多いのではないでしょうか。
メールやSMSをきっかけに偽サイトへ誘導し、IDやパスワード、クレジットカード情報などを盗み取るフィッシング詐欺は、近年急速に増加しています。では実際に、どれくらいの被害が発生しているのでしょうか。
この記事では、公的機関のデータを基にフィッシング詐欺の被害状況を整理し、実際の事例や被害の広がりについて解説します。
フィッシング詐欺の被害はどれくらい増えているのか
フィッシング詐欺はここ数年で急速に増加しています。
フィッシング対策協議会の月次報告を集計すると、2025年のフィッシング報告件数は年間240万件を超えました。
これは、利用者や企業から寄せられた報告を集計したもので、1日あたり6,000件以上のフィッシングが確認されている計算になります。
月別の報告件数を見ても、月に10万件を超えるフィッシングが継続的に報告されており、日常的に発生している身近な脅威であることが分かります。
さらに警察庁の統計でも、フィッシングをきっかけとした被害が増えていることが分かっています。
警察庁の公表資料によると、
2024年(令和6年)のインターネットバンキング不正送金被害は
・発生件数:4,369件
・被害額:約86億8,900万円
にのぼりました。
これは前年と比べるとやや減少しているものの、近年の被害額は80億円を超える高い水準で推移しており、フィッシングによって盗まれたIDやパスワードが悪用されたケースが多いと考えられています。
このようなデータからも、フィッシング詐欺は一部の人だけの問題ではなく、日常的にインターネットを利用する多くの人に関わるリスクとなっていることが分かります。
フィッシング詐欺の実例
フィッシング詐欺は、メールやSMSなどさまざまな連絡手段を使って行われています。
最近の注意喚起では、実在する企業やオンラインサービスを装ったメッセージが確認されており、利用者を偽サイトへ誘導する手口が報告されています。
特に最近では、SMSを使って偽サイトへ誘導する「スミッシング」と呼ばれる手口も確認されています。
事例1:クレジットカード会社を装ったフィッシング
クレジットカード会社を装ったフィッシングは、現在も多く確認されている手口の一つです。
例えば、
「異常なログインを検知したため、アカウントを一時的に制限しました。下記リンクから本人確認を行ってください。」
「カード利用の確認が必要です」
といった内容のメールやSMSが送信され、リンクからログイン情報の確認を求められるケースがあります。
リンク先はカード会社のログイン画面に似た偽サイト(本物そっくりに作られた詐欺サイト)になっており、カード番号やログイン情報を入力してしまうと、その情報が盗まれ不正利用につながる可能性があります。
事例2:オンラインサービス・ECサイトを装ったフィッシング
通販サイトやオンラインサービスを装ったフィッシングも多く確認されています。
例えば、
「アカウントの利用規約違反が確認されました」
「長期間ログインが確認できないためアカウントを停止します」
といった内容のメールが送信され、アカウント確認のためとしてリンクが案内されるケースがあります。
リンク先はサービスのログインページに似た偽サイトになっており、IDやパスワードを入力してしまうと、その情報が攻撃者に送信される仕組みです。
このような手口は、通販サイトや電子決済サービス、オンラインサービスなど、日常的に利用されているさまざまなサービスを装って行われています。
フィッシング詐欺にあったらどうなるのか
フィッシング詐欺で個人情報が盗まれると、被害は1つで終わるとは限りません。
流出した情報の種類によって、さまざまな被害につながる可能性があります。
例えば、クレジットカード情報や口座情報が流出すると、不正利用などの金銭的被害につながる可能性があります。
IDやパスワード、メールアドレスが流出すると、SNSアカウントのなりすましにつながる可能性があります。
住所や電話番号が流出すると、嫌がらせや迷惑電話の増加につながる可能性があります。
このように、フィッシング詐欺は単なる情報漏えいではなく、その後の被害が連鎖的に広がる可能性がある点が特徴です。
フィッシング詐欺の被害を防ぐために考えておきたい対策
前回の記事では、フィッシング詐欺の手口や個人でできる対策について紹介しました。
フィッシング詐欺を防ぐためには、日常のインターネット利用の中でいくつかの基本的な行動を意識することが重要です。
例えば、
・メールやSMSに記載されたリンクを安易に開かない
・ログインが必要な場合は公式アプリやブックマークからアクセスする
・急いで対応を求めるメッセージは一度立ち止まって確認する
といった基本的な行動を習慣にすることで、被害に遭う可能性を下げることができます。
しかし近年は、偽サイトのデザインが精巧になり、見た目だけで正規サイトと区別することが難しいケースも増えています。
そのため、フィッシング詐欺対策では
・個人の注意による対策
・技術的な対策
の両方を組み合わせて考えることが重要です。
例えば、フィルタリング機能を備えたセキュリティ製品を利用することで、フィッシングサイトなど危険なサイトへのアクセスをブロックすることができます。
まとめ
「i-フィルター 10」でできるフィッシング詐欺対策
フィッシング詐欺は、メールやSMSといった身近な手段を使って行われるインターネット詐欺です。
公的データからも分かるように、フィッシング詐欺の被害は年々増加しています。
被害を防ぐためには、手口を知ることに加えて、安全にインターネットを利用できる環境を整えることが重要です。
「i-フィルター10」は、安全が確認されたサイトのみアクセスを許可するフィルタリング機能を備えた総合セキュリティ製品です。
メールやSMSのリンクを誤ってクリックしてしまった場合でも、危険なサイトであればアクセスをブロックすることで、フィッシング詐欺による被害を防ぐことができます。
個人の注意だけに頼るのではなく、仕組みによる対策を組み合わせることで、より安心してインターネットを利用できる環境を整えることができます。