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2014/05/09   
i-フィルター   

子どもにスマホを与える保護者が理解できていない3つのポイント

多くの保護者が理解できていない3つのポイント

新学期を迎えて少し経ちますが、この春の進学や進級に合わせて子どもにスマホを持たせたご家庭も多いのではないでしょうか。啓発活動の現場でも、最近子どもにスマホを持たせたとか近いうちに持たせたいという保護者から「具体的にどんなことに気を付けたらいいのか」というご相談をいただくこともこの季節は多くなります。

子どもにスマホを持たせる際に気を付けるべきことは幾つもあるのですが、残念ながら多くの保護者が理解できていない以下の3つのポイントについてアドバイスをするようにしています。

▼ 多くの保護者が理解できていないポイント
  • 【 ポイント1 】「ウェブ」と「アプリ」の違いが理解できていない。
  • 【 ポイント2 】「Android」と「iOS」の対策の違いが理解できていない。
  • 【 ポイント3 】フィルタリングを入れれば親の務めは終わったと誤解している。

ポイント1:「ウェブ」と「アプリ」の違いが理解できていない

パソコンでのインターネットは「ブラウザーでウェブを閲覧する」というのが主な使い方なので、フィルタリングで閲覧を制限する対象も「ウェブ」だけで十分でした。しかし、スマホではインターネットを使う際に「ウェブ」に加えて「アプリ」も使います。TwitterやFacebookのようなSNSの多くはブラウザーから利用することもできますが、TwitterアプリやFacebookアプリなどの専用アプリから使うこともできます。さらには、LINEのようなメッセージアプリやパズドラのようなゲームアプリは専用アプリからしか利用できません。

つまり、スマホからインターネットを利用する方法には「ウェブ」と「アプリ」の2つの経路があるので、不適切なインターネット利用を防ぐには「ウェブ」のフィルタリングだけでは不十分で、「アプリ」のフィルタリングも重要であるということを理解していただく必要があります。

ポイント2:「Android」と「iOS」の対策の違いが理解できていない

スマホと一口に言っても、Android端末とiOS端末では必要な対策が異なるのですが、子どもが持っている端末がどちらなのかすら理解していない保護者も多く、当然、それぞれの対策が違うということもご存知ありません。

ポイント1でご説明した通り、スマホからインターネットを利用する方法には「ウェブ」と「アプリ」の2つの経路がありますが、Android端末の場合の対策は簡単で、弊社のフィルタリングサービス「i-フィルター for Android」や携帯電話会社から提供されているAndroid向けのフィルタリングをインストールすれば、ワンタッチでウェブとアプリの両方にフィルタリングが効くようになります。

一方で、少し手間がかかるのはiPhone、iPad、iPod touchなどのiOS端末です。弊社の「i-フィルター for iOS」や携帯電話会社から提供されているiOS向けのフィルタリングはウェブのフィルタリングにしか対応していません。これはiOS端末のOS(基本ソフト)の仕組み上、アプリのフィルタリングが出来ないようになっているためです。

そのため、iOS端末でアプリの利用を制限するには、

  1. 保護者が不要と判断したアプリを子どもの端末から削除する
  2. 「設定」メニューの中の「機能制限」から「Safari」という項目をオフにして
    不適切なサイトを閲覧できないようにする
  3. 同じく「機能制限」から「インストール」という項目をオフにして
    不適切なアプリをインストールできないようにする

という手間が必要となります。

iOS端末をお子さまに持たせるということは、上記の1~3の手間の分だけ、Android端末の場合よりも保護者がするべきことが多いということをご認識いただければと思います。

ポイント3:フィルタリングを入れれば親の務めは終わったと誤解している

保護者の話を聞いていると「フィルタリングや機能制限を設定したら保護者の務めは終わり」と考えている方が非常に多いのですが、これは間違いです。フィルタリングの設定は、保護者の務めの第一歩に過ぎず、むしろここがスタートだとお考えください。

フィルタリングや機能制限を設定すると、見たいサイトが見られなかったり、使いたいアプリが使えなかったりするので、子どもながらに色々と考え、勉強に必要なものや自分で安全だと判断したものは「使わせて欲しい」と保護者に相談してきます。この時の対応として最悪なのは、「フィルタリングで禁止されているんだからダメなものはダメ!」と頭ごなしに否定してしまうことです。

そうではなく、そこに潜む危険について子どもと話をし、必要に応じてフィルタリングのカスタマイズ機能で必要なサイトやアプリの利用は徐々に許可をするということが、子どものITリテラシーを伸ばすために重要になります。危険を意識させながら、徐々に子どもにとってのインターネットの世界を広げていってあげてください。そして、フィルタリングや機能制限が無くてもインターネットの危険に対処できるようにITリテラシーが成長した時が、保護者の務めのゴールだと言えます。

最近お子さまにスマホを持たせた、もしくは近いうちに持たせるという保護者の皆さまには、ぜひ上記の3点を意識していただければと思います。
<「i-フィルター」製品担当:工藤>

「i-フィルター」の詳細は製品紹介ページをご確認ください。

有害サイトフィルタリングソフト「i-フィルター」