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2014/07/25
i-FILTER ブラウザー&クラウド
ハイブリッドクラウドのニーズが変化?
ハイブリッドクラウドとは?
ハイブリッドクラウドとはオンプレミス(プライベートクラウド)とパブリッククラウドを組み合わせて利用する形態です。Microsoftをはじめ、クラウドサービス事業者の多くが、社内システムを段階的にクラウドに移行するための現実解として、このような運用形態を用意しています。
クラウドサービスは従量課金が基本ですので、トランザクションが季節変動するシステムや検証のため一定期間のみ利用したいシステムのみをクラウド化することで、固定費の削減にも利用することができます。
このように、ハイブリッドクラウドの運用は、
オンプレミス(プライベートクラウド)が適切なシステム | パブリッククラウドが適切なシステム |
---|---|
・トランザクションがある程度一定のシステム | ・トランザクションが季節変動するシステム |
・外部に設置したくないシステム (基幹系、ミッションクリティカル系など) |
・管理工数を考えると外部に設置してもよいシステム (メールなど) |
・物理パフォーマンスが必要なシステム | ・検証環境など一定期間のみ利用するシステム |
用途に応じて使い分けて両方活用しましょうというのが、これまでのクラウドサービス事業者のソリューションでした。
ハイブリッドクラウドに求められる新しいニーズ
弊社にはオンプレミスで利用できるWebフィルタリングソフト「i-FILTER」とクラウドサービスとして利用できるWebフィルタリングサービス「i-FILTER ブラウザー&クラウド」の2ラインナップがあります。上記の使い分けとは異なりますが、サーバーを自社で持ちたいかどうかによってお客様に提案する製品を分けています。
最近、私がお客様先での提案時に立て続けに言われて驚いたことがあります。
「通常時はオンプレミスの「i-FILTER」を利用したいけど、
災害時やサーバーダウン時にクラウドの「i-FILTER ブラウザー&クラウド」を利用する
ハイブリッドな冗長構成はできないか?」
これは、これまでのクラウドサービス事業者が用意してきた、両方を活用(いわばActive-Active)ではなく、クラウドサービスを利用してActive-Standby構成にしたいという新しいニーズです。
確かに、Standby機は通常使うものではないため、社内に置いておき固定費を払う必要はありません。パブリッククラウドに最適なシステムの条件に合致します。
1つ課題になるのは、ネットワークのセグメントが異なるオンプレミスとクラウドサービスで自動でActive-Standbyの切替が簡単に行えるのか?ということですが、例えばAmazonのAWSでは社内ネットワークとVPN接続し、同一セグメントのネットワークに見せられるオプションを提供していますので、これを利用することで、簡単に自動切替が可能です。
弊社製品で実現するには?
お客様のご要望である、弊社製品でのハイブリッドな冗長構成は、現在のところ弊社製品だけでは実現できません。若干の機能開発が必要となりますが、弊社で現在検討している方法であれば、AWSのようにVPNオプションを用意して同一セグメントのネットワークにする必要はなく、もっと簡単にご提供することが可能です。今後、製品紹介ページで情報を展開していきますので、ご期待ください。
<「i-FILTER ブラウザー&クラウド」製品担当:遠藤>
「i-FILTER ブラウザー&クラウド」の詳細は製品紹介ページをご確認ください。
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