Digital Arts News Watch
2014/09/25
i-FILTER
「i-FILTER」の導入前に考えておきたいこと<継承編>
前回は、『「i-FILTER」の導入前に考えておきたいこと<フィルターモード編>』を案内させていただきました。おさらいをすると、作成したグループにフィルタールールを作成するときに選択するモードであり、ブラックリストモードを選択することで、弊社が提供しているフィルターデータベースを有効活用していただけます。
フィルタールールを決めてグループにルールを設定して運用していると、それぞれのグループに対してフィルタールール設定の変更が必要となり、その場合、複数のグループで同じようなルールを適用することも多く、同じフィルタールールを使用したい時があるはずです。
その時に有効な機能として、「フィルタープリセット」「Webサービスプリセット」「継承・コピー」「ユーザープリセットモード」があります。
フィルタープリセット、Webサービスプリセット
「i-FILTER」の「プリセット」とは、前もって調整された設定値や、その組み合わせなど、ユーザーが作成するテンプレート機能のことで、
「フィルタープリセット」 = 「フィルターテンプレート」
「Webサービスプリセット」 = 「Webサービステンプレート」
のように、「プリセット=テンプレート」と置き換えると理解しやすくなるのではないでしょうか。
以下の画面でプリセット(ユーザーのテンプレート)を作成することができ、ブラックリストモードを利用時に使用することができます。今回は作成例として、フィルタープリセットに「全社共通フィルタープリセット」、Webサービスプリセットに「全社共通Webサービスプリセット」作成して、営業部グループと経理部グループへ同じフィルタープリセットを適用してみます。
【1】[ルールセット / 基本プリセット / フィルタープリセット]画面にて、設定名に「全社共通フィルタープリセット」を作成します。
【2】[ルールセット / 基本プリセット / Webサービスプリセット]にて、設定名に「全社共通Webサービスプリセット」を作成します。
【3】営業部グループへブラックリストモードを選択すると、フィルタープリセット選択にて、先ほど作成した「全社共通フィルタープリセット」(ユーザーのテンプレート)を選択することができます。
【4】同様にWebサービスプリセット選択にて、「全社共通Webサービスプリセット」(ユーザーのテンプレート)を選択することができます。
【5】同じフィルタープリセットを経理部グループへも適用することができます。
プリセット(ユーザーのテンプレート)を作成し選択することで、それぞれのグループで変更作業を行うことなく、フィルタープリセットのルールを変更すれば、適用先グループのルールを一括で変更することができます。
継承・コピー
前述したとおり、フィルタープリセットを使うと一括管理することができ、同じ設定であれば一括管理が便利ですが、複数グループに基本の設定は同じにした上で、個別に調整させたい場合もあります。その場合は、「継承・コピー」機能を使用すると該当カテゴリを有効にすることができます。
「i-FILTER」の管理画面で[グループ設定 / 基本モード]を表示し、該当グループの「フィルター」タブをクリックして、「継承・コピー」ボタンより設定を変更します。
●プリセットの継承/コピー
「継承・コピー」ボタンをクリックすると以下の画面がポップアップしますので、「プリセットの継承/コピー」タブをクリックして、作成したプリセットを選択します。
「継承設定」ボタンをクリックすると《継承中:全社共有フィルタープリセット>》と画面に表示されます。継承したプリセットのカテゴリの有効にチェックが入り、チェックボタンは設定変更できないようにグレーアウトします。 ※継承先のアクションをブロック以外にしたい場合は個別に設定する必要があります。
「コピー」ボタンは、テンプレートおよびプリセットの内容を“有効”、“アクション”をそのままコピーする機能です。
●テンプレートからのコピー
「テンプレートからのコピー」タブは「i-FILTER」があらかじめ用意したフィルタールールです。「全てON」をコピーすると全てのカテゴリの“有効”にチェックが入った状態となります。また、「全てOFF」は“有効”にチェックが入っていない状態になります。
先ほど作成したフィルタープリセットからもコピーすることができます。
コピーした場合は継承と異なり、設定変更を自由に行えるため、グレーアウトしません。
ユーザープリセットモード
[ルールセット / 基本プリセット / ルールプリセット]にて、フィルターモードから選択してURLフィルターのカテゴリ、Webサービスの制御など、一括したルールのプリセットを作成し、グループへ適用するものです。
ルールプリセットを変更することで、各グループの設定を一括で変更することができます。個別リストは各グループでの設定となっているので、このグループは、このURLはブラックリストに、またはブラック除外リストへなど個別に設定することもできます。
上記の3つの機能を使用することによって、各グループへの設定を簡略化することができます。グループ設定が終わった後は、是非これらの機能をご活用ください。
<テクニカルサポートセンター:村上>
「i-FILTER」Ver.9の詳細は製品紹介ページをご確認ください。
最近の記事
- 2023/10/02「i-フィルター」年齢に合わせたフィルタリング設定のご案内
- 2021/03/18大手3社のオンライン専用プランで、フィルタリングはどうなる?
- 2021/02/16i-フィルター担当者によるスマホ利用の「家庭ルール」ご紹介