Digital Arts News Watch
Office 365やGmail等のクラウドメールによるコストメリットって本当?
急速にクラウド化が進む「電子メール」。そのメリットとは?
昨今急速に社内システムのクラウド化が進行し、クラウドサービスを利用している企業の割合は28.2%で、そのうち、Office 365やGmail等の「電子メール」のクラウドサービスを利用している割合は「ファイル保管・データ共有」に次ぐ40.2%です。(※)
オンプレミス(自社環境)のメールサーバーからクラウドメールに移行するメリットとしては、主に下記3点が挙げられます。
1)拡張性があり、会社規模や用途に応じ柔軟な運用を行える点
2)外出先からもモバイル端末等を利用したアクセスが容易な点
3)クラウド移行による大幅なコスト削減が可能な点
特に3)についてはクラウドメールに移行する最大のメリットと世間では思われがちです。しかしながら、一般的によく言われているコストメリットは本当にクラウドで実現できるのでしょうか?
(※) 出典:総務省「平成24年通信利用動向調査」
クラウドメールのデメリット
確かにOffice 365やGmail等のクラウドメールに移行することで、ハードウェアやシステム構築等の初期導入コストは安くなります。しかしながら、退職者のメールボックス保持のために退職者のアカウントの契約継続が必要であったり、メールアーカイブの必要性から容量無制限でメールデータを保存するために高額な有償オプションの購入が必要になる場合があります。このような点を考慮すると、実際にはオンプレミスよりもコストが割高になることもあります。
さらに、国内クラウド事業者内のヒューマンエラーが原因でクラウド側データ消失というインシデントが発生したのは記憶に新しいところですが、クラウド事業者側の事故により、データ消失だけではなく情報漏洩につながる可能性もありえます。
また、利用者側のWebブラウザーの種類によっては、Webブラウザー自体はメーカーサポート期限内にも関わらず、クラウド事業者側からは利用不可とされるなど、運用管理の手間が想定以上にかかるケースもあります。
「クラウドメール」にオンプレミスの「m-FILTER」を加えれば…
現時点で理想的な構成は、「クラウドとオンプレミスのいずれのメリットも享受可能な混合システム」です。
導入社数No.1(※)のメールセキュリティソフト「m-FILTER」のメールアーカイブをご利用いただけば、クラウドサービスへの追加の費用負担を低減しながら、情報漏洩やデータ消失へのリスクにも対応可能です。
(※) 2014年9月 株式会社ミック経済研究所
「m-FILTER」を物理的にオンプレミスに配置し、「m-FILTER」でメールアーカイブ(保管)することで、クラウドメール側のメール保存期間を短くすることができるため、クラウドストレージ使用量を抑え、結果としてクラウドサービス利用料金の増加を回避できる上、クラウド事業者側の事故などによる情報漏洩・データ消失の心配はありません。さらに、退職者のメールボックス保持のために退職者のアカウントの契約継続しておく必要もありません。
「m-FILTER」はWindows・Linuxいずれのプラットフォームにも導入でき、TLSやSSLはもちろんのこと、STARTTLS方式にも対応しているため、クラウドメールとの連携も安全に行うことができます。また、クラウドメールの標準機能では不十分な“送信ディレイ”や“添付ファイルパスワードロック”による『メール誤送信対策』も兼ね備えています。
Office 365やGmail等のクラウドメールへの移行をお考えのシステム管理者の方は、ぜひ、“クラウドメール+オンプレミスの「m-FILTER」”の構成をご検討いただくことをお勧めします。
<「m-FILTER」製品担当:三浦>
「m-FILTER」の詳細は製品紹介ページをご確認ください。
最近の記事
- 2023/10/02「i-フィルター」年齢に合わせたフィルタリング設定のご案内
- 2021/03/18大手3社のオンライン専用プランで、フィルタリングはどうなる?
- 2021/02/16i-フィルター担当者によるスマホ利用の「家庭ルール」ご紹介