Digital Arts News Watch

2015/04/01   
i-FILTER   

企業の公式SNSアカウントの安全な利用方法

アプリ連携を誘うツイートに注意

2014年7月、10万人以上のフォロアーを持つ国内の行政機関の公式Twitterアカウントが、意図しない「スパムツイート」をしてしまうという事例がありました。これは、アカウントの運用者が不用意に「アプリ連携」を許可してしまったことが原因だと考えられています。

一般の利用者や著名人・有名人のアカウントなども同様の被害に遭っており、Twitter上で蔓延している問題のひとつです。スパムツイートにはアダルトな内容が含まれたりもするため、もし自社のアカウントで被害に遭ってしまったら、信用失墜によるブランド力の低下など、事業に悪影響を及ぼすことが考えられるため、注意が必要です。

被害を防ぐには

Twitterをはじめとしたソーシャルメディアは、今では情報発信や収集に欠かせないツールとなっているため、「すべてを規制するのではなく、不要なサービスの利用は止め、必要なサービスのみを利用する」運用が必要となってきます。

自衛として、不審なアプリは連携しない・不要な機能は利用しないといった方法をとったり、管理者であれば運用ポリシーを策定して、利用者に周知・徹底させる必要もあります。

しかし、すでに厳格な運用ポリシーをお持ちであっても、先に挙げた例のように、意図せず発信してしまう可能性があります。 Twitter側では、不審なURLリンクには警告を出すように対策はされているようですが、即時性はなく効果的な対策とはいえない状況です。利用者側では、規制したい機能だけのために、その機能の通信を解析してブラックリストに・・・といったことも困難です。

このように有効な解決策がないと思われる「スパムツイート」の問題ですが、Webフィルタリングソフト「i-FILTER」Ver.9をご利用いただけば、この問題を解決することができます。

「i-FILTER」Ver.9「Webサービス制御」機能

「i-FILTER」Ver.9で実装した「Webサービス制御」機能は、TwitterやFacebookといったオンラインサービスを機能レベルで制御することが可能です(例えば、閲覧は許可するが投稿はブロック、など)。

「URLフィルタリング」機能とも連携しているため、次のようなきめ細かい設定も可能です。

企業や組織での「Webサービス制御」によるSNS利用方法

【Twitter利用ケース】
(1)従業員に、許可していないSNSサイトの利用は禁止したい。
(2)Twitterだけ閲覧を許可し、広報部には閲覧に加えてテキスト投稿も許可したい。(※)
(※)ここでは「広報部」グループと、その他のグループ(例として「営業部」)があるとします。

【設定方法】
グループ別にフィルタリングルールを設定していきます。こちらの記事も参考ください。
https://www.daj.jp/news/140715_01/
https://www.daj.jp/news/140730_01/

(1)[URLフィルタリング]機能の設定をグループに行います。
グループ設定 / 基本モード / ユーザー設定 / フィルター
の順に進み、[コミュニケーション]の項にある[SNS]をブロック設定にします。

これで、[SNS]サイトはすべてブロックされる設定となります。

(2)[Webサービス制御]機能の設定をグループに行います。
グループ設定 / 基本モード / ユーザー設定 / Webサービス
の順に進みます。デフォルトでは何も項目がありません。[追加]ボタンをクリックし、[Webサービスの追加]というウインドウを表示させます。サービス名左のチェックボタンを付け、[追加]をクリックします。すると、Webサービスの設定画面にTwitterの項目が表示されます。

次は、Twitterの制御したい機能に対してアクションを設定します。
今回の想定例だと以下のように設定します。

制御イメージ

「スパムツイート」をしてしまう問題点は、不用意にTwitterの「アプリ連携」をしてしまうということでした。では、実際その場面に遭遇したらどうなるでしょうか。下図は、ツイートのリンクからアプリ連携に誘導させられた際の挙動となります。

ご覧のとおり、想定例の営業部も広報部も[Twitter 連携アプリ認証 (OAuth認証)] は必要ではなく、ブロック設定としていたため被害を事前に防ぐことができました。

柔軟なフィルタリング

このように「i-FILTER」Ver.9の「Webサービス制御」機能は、不要なサービス(機能)の利用は止め、必要なサービス(機能)のみを利用することが可能となり、Webサービスを安全に運用するための支援をいたします。

さらに、他の機能やルールと組み合わせることで、より柔軟な運用が可能となります。ぜひ「i-FILTER」Ver.9をお試しください。
<インターネットデータラボ:上村>

資料のダウンロード(手間をかけずにサイバー攻撃から情報の流出を防ぐ解決策とは?)

「i-FILTER」Ver.9の詳細は製品紹介ページをご確認ください。

「i-FILTER」Ver.9