Digital Arts News Watch

2016/05/27   
i-フィルター   

見せたいサイトだけを見せよう!<ホワイトリスト活用編>

お子さまがインターネットを利用する際、『見せたいサイトだけを見せて、他のサイトはすべてブロックしたい』と思ったことはありませんか?

「i-フィルター」には、あらかじめ登録したサイトのみを表示できるように制限する「ホワイトリスト」という機能があります。ただし、ホワイトリストを使いこなすためには、若干の「コツ」が必要になってきます。今回は、この「コツ」についてお話ししたいと思います。

ホワイトリストに登録したのに正しく表示されない?

ホワイトリストを一度でもご利用になった方は、リストに許可するサイトのURL(https://www.daj.jp/ 等)を登録する所まではご理解いただけていると思います。しかし、普段ご覧になっているサイトに、ブラウザーからは見えない幾つものURLが存在していることはご存知でしょうか。

ここでは動画サイト「YouTube」のみを許可する場合を例にとってご説明します。

まずは管理画面のトップページから、「フィルタリング設定」→「詳細設定」→「ホワイトリスト」の画面で「YouTube」のURLを設定してみましょう。
(以下の画像はパソコン用「i-フィルター」の管理画面になりますが、iOS用、Android用でも同じ手順となります。)

●登録内容:www.youtube.com

設定保存をクリックしたら、ここで一度「YouTube」のサイトにアクセスしてみてください。
エラーが発生して、正しく表示できないと思います。

それでは、以下で原因を詳しく見て行きましょう。

ブラウザーからは見えないURLの存在を知ろう

ホワイトリストの設定を行っているにも関わらず、正しく表示されない場合は、サイトの一部がブロックされている状態です。

ブロックされたサイトは、「i-フィルター」の「インターネット利用状況確認」に記録されます。管理画面のトップ画面から、「インターネット利用状況確認」→「詳細履歴」を表示します。

ここでは、「ブロックされたURL」と「ブロックされていないURL」の両方が表示されています。
「ブロックされたサイトのみ」にチェックを入れるとブロックされたURLのみが表示されるので、「リストを保存」をクリックして詳細履歴をファイルとして保存します。

保存したファイルを、テキストエディタやEXCELで表示してみましょう。
「YouTube」へのアクセスでブロックされたURLを確認することができます。

  • 17:04:13,たろう,ホワイトリスト (非許可URL),-,https://ssl.gstatic.com/
  • 17:04:13,たろう,ホワイトリスト (非許可URL),-,https://ssl.gstatic.com/
  • 17:04:03,たろう,ホワイトリスト (非許可URL),-,https://r1---sn-ogueln7y.googlevideo.com/
  • 17:04:03,たろう,ホワイトリスト (非許可URL),-,https://r1---sn-ogueln7y.googlevideo.com/
  • 17:04:02,たろう,ホワイトリスト (非許可URL),-,https://googleads.g.doubleclick.net/
  • 17:04:02,たろう,ホワイトリスト (非許可URL),-,https://googleads.g.doubleclick.net/
  • 17:04:00,たろう,ホワイトリスト (非許可URL),-,https://www.googletagservices.com/
  • 17:04:00,たろう,ホワイトリスト (非許可URL),-,https://www.googletagservices.com/
※上記は一部抜粋です。実際には、さらに多くのアクセスが発生します。

実は「https://www.youtube.com」へのたった1回のアクセスでも、以下のようなアクセスが発生しています。

  • ●YouTube自体(www.youtube.com)へのアクセス
  • ●YouTubeの中に表示される各種画像ファイルへのアクセス
  • ●画面構成の微調整を行うためのファイルへのアクセス
  • ●広告表示用のサイトへのアクセス

つまり、ホワイトリストとして登録した「www.youtube.com」以外のアクセスはすべてブロックされます。このために、「YouTube」のサイトから参照される画像ファイルや、画面構成のためのファイルへのアクセスが制限されて、正しく表示ができなくなります。

あとはブロックされているURLをホワイトリストに追加するだけ!

正しく表示させるためには、詳細履歴の「ホワイトリスト(非許可URL)」であるブロックされたURLを、ホワイトリストにすべて追加する必要があります。ブロックされたURLの「https://」と末尾の「/」を外した値をホワイトリストに追加登録します。なお、重複しているURLは1つだけの登録でOKです。

▼追加登録する値の一例

  • ssl.gstatic.com
  • r1---sn-ogueln7y.googlevideo.com
  • googleads.g.doubleclick.net
  • www.googletagservices.com

実際「YouTube」を許可する場合には、上記の値以外にも多くのURL登録が必要となりますが、あとは「YouTube」にアクセスして正しく表示されるまで、上記と同じ手順を繰り返すだけで完了します。

設定後の留意点として、見せたいサイトがリニューアルなどのタイミングで、設定したURL以外へのアクセスが発生する場合があります。表示が崩れるなどの時は、あらためてホワイトリストの設定を行ってみてください。

『見せたいサイトだけを見せられる』ホワイトリスト機能は、インターネットの危険からITリテラシーの未熟なお子さまを守るのに有効です。今回ご紹介した「コツ」を使って、ホワイトリストをご活用ください。
<お客さまサポートセンター:竹永>

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