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2016/07/26   
i-フィルター   

フィルタリングの誤解【4】 違法な使い方のひそむサイトの使わせ方

前回前々回は、子どもに「コミュニケーショントラブルのひそむサイト」をどのように使わせるかについて書きましたが、今回は、「違法な使い方のひそむサイト」をどのように使わせていけば良いかについて書いていきたいと思います。

友達のTwitterにログインするのっていいの?

  • 「適当にパスワード入れたら、○○のTwitterにログインできた!」
  • 「やった! ログインできたって書き込もうよ!」
  • 「どうせなら、写真も載せとこうよ!」
  • 「よし! ログインできたって書いて写真も投稿した!」

2人の学生が電車の中でこのような会話をしていたという話を知り合いから聞きました。友達のTwitterのパスワードを推測して入力しているうちにログインできてしまい、友だちのTwitterアカウントから投稿をしていたようです。本人たちに悪意は無いでしょうし、ログインされた側の友達も、少しは嫌な思いをしたかもしれませんが笑って許してくれたのではないかと思います。でもこれ、良くない行為ですよね。他人のIDやパスワードを勝手に使用することは、「不正アクセス禁止法」という法律に抵触します。

このような件も含め、「良くないことかな?」と思いつつも気軽にやってしまっていることが、実は法律違反だったり、それに近い行為になってしまっていたりということがインターネットではよくあります。でも、細かい法律をすべて覚えるのは大人でも難しいと思います。どうしたら良いでしょうか。

ポイントは「誰かを嫌な気持ちにさせたり、迷惑をかけたりしていないか」

子どもたちが違法行為をしないために伝えていただきたいことは色々ありますが、

「その使い方は誰かを嫌な気持ちにさせたり、迷惑をかけたりしていないか?」

ということが最も重要ではないでしょうか。とても当たり前のことですが、それがきちんと分かっていれば違法な使い方をすることも無いはずです。そして、親子でそのような話をするタイミングを作るためにも、フィルタリングを上手く使っていただきたいと思っています。

フィルタリングの設定変更=会話のチャンス

ついつい違法な使い方をしてしまうサイトの代表的なものは、文字や写真や動画などを投稿できるサイトです。具体的には「SNS」「動画サイト」「掲示板」「ブログ」などですが、これらは、小学生・中学生のフィルタリングの初期設定では概ねブロックされていますので、これらのサイトを子どもが「使いたい」と言ってきた時が、親子の会話のチャンスです。

例えば、子どもがTwitterを使いたいと言ってきたら、フィルタリングの管理画面からTwitterを許可してあげる前に、

「Twitterで誰かを嫌な気持ちにさせたり迷惑をかけたりするとしたら、どんな使い方かな?」

という会話をしてください。たったそれだけのことでも、何も話しをせずにTwitterを使わせるよりも、違法な使い方をする可能性は低くなるのではないかと期待しています。

最後になりますが、弊社の「i-フィルター」は管理画面も使いやすく、保護者による許可もかんたんにできます。「迷惑な使い方」や「違法な使い方」について考えるきっかけ作りのためにも、ぜひ一度体験してみてください。
<政策担当 チーフエバンジェリスト:工藤>

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