Digital Arts News Watch
2016/10/21
ICT教育
i-FILTER ブラウザー&クラウド
アクティブラーニングを可能にする協働学習支援ソフトとインターネット利用の課題とは?
学校教育の現場で注目を集める「アクティブラーニング」とは?
現在、学校教育の現場では「アクティブラーニング」と呼ばれる授業形態が注目を集めています。これまでの学校授業は、教師が生徒に対して一方通行で知識を伝える講義形式がほとんどで、生徒の側から見ると受け身の立場で授業に臨むのが一般的でした。
一方のアクティブラーニングはその名の通り、能動的(アクティブ)に生徒が自ら知識を習得し、積極的に授業に参加することを狙った新たな学習方法です。生徒が自ら考え、調べた内容を他の生徒と共有したり、ディスカッションしたり、あるいはクラスメイトの前で発表したりといったような、これまで日本の学校ではあまり見られなかった新しい形の授業が、文部科学省の音頭の下で現在さまざまな学校で試行されています。
このアクティブラーニングを推進していく上では、様々なITツールの活用が不可欠です。その代表例が、iPadをはじめとする「タブレット端末」です。生徒が自ら考えたり調べたりした成果をタブレット端末上に保存して他の生徒と共有したり、インターネットにアクセスして情報を収集したり、あるいは教育用アプリケーションを使って課題を解いたりと、タブレット端末はアクティブラーニングのさまざまなシーンで役立つ便利なツールとして、現在多くの教育機関で導入が進んでいます。
加えて、各生徒のタブレット端末内の情報をクラス全員で共有するために使われる「電子黒板」というデバイスも、アクティブラーニングには欠かせない存在です。黒板の代わりに大きなスクリーンデバイスを教壇に設置し、そこに生徒それぞれのタブレットから送られたデータを表示させ、教師がタッチペンで書き込みを行うなどして、アクティブラーニングのための情報共有やディスカッションの場を提供します。
さらには、この電子黒板とタブレット端末をより密接に連携させ、効果的なアクティブラーニング環境を提供する各種ソフトウェア製品も提供されるようになりました。代表的な製品の1つが、パイオニアVCが開発・提供する協働学習支援ソフト「xSync(バイシンク)」です。タブレットと電子黒板の間を容易に連携可能にし、学校授業の現場でアクティブラーニング形式の授業をよりスムーズに運営できるようにする製品です。
同じく「ロイロノート・スクール」という製品も、タブレット端末を使ったアクティブラーニングの現場において広く採用されている協働学習支援ソフトの1つです。アクティブラーニング形式の授業を効果的に進めるためのさまざまな学習ツールが、タブレット端末にソフトウェアをインストールすることで一通り揃えられる点が、多くの学校や教育機関で高く評価されています。
協働学習支援ソフトからのインターネットアクセスにもWebフィルタリングを!
タブレット端末を使った授業にも課題はあります。能動的な学習においては、生徒達が自分でインターネットを利用して調べ物をするケースが増えることが予想されます。そのような状況の中、「インターネット上の脅威に生徒達がさらされてしまうのでは?」という点については、学校教育関係者のみならず、生徒の保護者からも指摘が寄せられています。言うまでもなくインターネットには、子どものプライバシーや安全を脅かす側面も存在します。また教育上、子どもたちの目に触れさせたくないコンテンツも数多く存在します。そのため、生徒に安全にタブレット端末を利用させるためには、こうしたコンテンツやサイトに子どもが意図せずアクセスしてしまう事態を、何らかの手を講じて防ぐ必要があります。
こうしたインターネットの課題解決のために、多くの教育機関に採用いただいているのが、弊社が提供するタブレット向けWebフィルタリングソフト「i-FILTER ブラウザー&クラウド」です。タブレット端末上に専用のブラウザーを導入することで、生徒の目に触れさせたくないサイトへのアクセスを一括してブロックできます。
しかし、専用ブラウザーでの提供であるため、協働学習支援ソフトがWebブラウザー機能を持っている場合、そちらからインターネットを閲覧すると、そのままではWebフィルタリングが効きません。
「i-FILTER ブラウザー&クラウド」ではこの課題を解決するために、xSyncとの連携できる「xSyncオプション」機能と、ロイロノート・スクールとの連携機能「ロイロノート・スクール オプション」を無償で提供しています。これらのオプション機能を使うことで、従来は外部からアクセス制限を掛けることができなかったxSyncやロイロノート・スクールのブラウザー機能に対して、Webフィルタリングを実施できるようになります。これにより、タブレット端末を使った学びの機会を子どもたちに最大限提供しつつ、同時にインターネット上の危険からもしっかり守ることができるようになるわけです。
「xSync」と「i-FILTER ブラウザー&クラウド」の連携イメージ
この連携機能に着目して、既に多くの学校や自治体のお客様が、タブレット端末を使ったアクティブラーニングの教育現場に「i-FILTER ブラウザー&クラウド」を導入しています。詳しくは「i-FILTER ブラウザー&クラウド」の導入事例ページで紹介しておりますので、興味を持たれた方はぜひご参照ください。
<「i-FILTER ブラウザー&クラウド」製品担当:遠藤>

「i-FILTER ブラウザー&クラウド」の詳細は製品紹介ページをご確認ください。
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