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2016/11/10   
i-フィルター   

子どもにiPhoneを使わせていい保護者、使わせてはいけない保護者

日本のスマホ市場ではAndroid端末よりもiPhoneの人気が高いので、子どもにiPhoneを買い与えている保護者もたくさんいます。でも皆さん、子どもにiPhoneを使わせていい保護者と使わせてはいけない保護者がいるのをご存知でしょうか。

警察庁は年に2回、いわゆる「出会い系被害」に関する調査※1を公表しており、その最新の調査結果が10月20日に公表されました。今回の調査では被害児童数が過去最高を記録したことも話題となっていますが、被害児童の多かった具体的なサービスも報道されており、「Twitter」や「LINE」といったSNSと、「ぎゃるる」や「友達作りTalk」といった友達作りアプリの名前が挙げられています。※2

ここで重要なのは、SNSであっても友達作りアプリであっても、子どもたちによるその利用形態はスマホの「アプリ」であり、被害児童の保護者は、その「アプリ」の管理をしていたのかどうかという点です。

Android端末の場合、フィルタリングを設定するとワンタッチで「不適切なサイト」と「不適切なアプリ」の両方がブロックされ、SNSアプリや友達作りアプリなども利用できなくなります。(携帯電話会社や利用者の年齢によって、設定は多少異なります。)

一方、iPhoneなどのiOS端末の場合、フィルタリングで「不適切なサイト」はブロックされますが、アプリの利用は制限されず、SNSアプリや友達作りアプリも使えてしまうままです。そのため、iOS端末の場合は、「フィルタリング」と「iOSの機能制限」を併用して子どものアプリを管理する必要があります。
「フィルタリング活用講座」にて、「iOSの機能制限」の設定手順をご紹介しています。)

フィルタリングとiOSの機能制限の両方を設定しなければいけないというのは保護者にとっては手間だと思いますが、iOSの仕様上、危険性のあるアプリの利用を防ぐ方法は他にありません。逆に言えば、「フィルタリングとiOSの機能制限の両方を設定できる保護者」だけが、子どもにiPhoneを使わせる資格があると言えるのではないでしょうか。

なお、Android端末用のフィルタリングはワンタッチで「不適切なサイト」と「不適切なアプリ」の両方をブロックしてくれますので、ネットやスマホに詳しくないという保護者の場合は、子どもにフィルタリングを設定したAndroidのスマホを使わせると安心だと思います。

ちなみに、今回の警察庁の調査では「被害児童のフィルタリング利用率が上がっている」というデータも出ており、被害児童のフィルタリング利用率は、昨年上半期が3.7%、昨年下半期が6.5%、今年上半期が12.3%となっています。フィルタリングをしていたのに被害に遭ってしまう児童の増加理由は公表されていませんが、iPhoneにフィルタリングをしていても、上記のようにアプリの管理がされていなければアプリから被害に遭ってしまう可能性は十分にありますので、そういった被害児童が増えている可能性はあると思います。

繰り返しになりますが、iPhoneの場合はフィルタリングとiOSの機能制限を併用してアプリを管理することが重要です。そして、それが難しい保護者はAndroid端末を子どもに使わせる方が望ましいと思います。

なお、弊社のAndroid端末用「i-フィルター」なら保護者用の管理画面からアプリの管理も簡単にできます。ぜひ一度、お試しください。
<政策担当 チーフエバンジェリスト:工藤>

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