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2018/01/25
セキュリティ全般
サイバー攻撃
i-FILTER ブラウザー&クラウド
iPhone/iPadを使った働き方改革を大きく前進させる「MultiAgent for iOS」
「i-FILTER ブラウザー&クラウド」に新たに加わった「MultiAgent for iOS」
弊社が開発・提供するエンドポイントセキュリティ製品「i-FILTER ブラウザー&クラウド」に、このたび新たなラインナップが加わりました。「MultiAgent for iOS」です。
「i-FILTER ブラウザー&クラウド」には、「SecureBrowser」と「MultiAgent」という2つの製品が含まれています。「SecureBrowser」は、情報漏洩を防ぐための専用ブラウザー製品。そして「MultiAgent」は、端末上のすべてのブラウザーやアプリケーションにフィルタリングをかけられるWebフィルタリング製品です。
これまで「SecureBrowser」は、Windows/iOS/Androidの3つのOSプラットフォーム用にそれぞれ製品が提供されていたのですが、「MultiAgent」にはWindows版しか存在しませんでした。それが今回、iOS版が提供されるようになったことで、Windowsデバイスだけでなく、iPhoneやiPadに対しても「MultiAgant」を導入して、端末上のすべてのアプリケーションに対して一括してWebフィルタリングをかけられるようになりました。
こう聞いても、あまりピンと来ない方もいるかもしれません。もう少し詳しく説明してみましょう。
iPhone/iPad上のすべてのアプリケーションに対するWebフィルタリングを可能に
近年、「働き方改革」が声高に叫ばれるようになり、iPhoneやiPadを従業員に支給して社外や自宅でも業務を遂行できる環境を整える企業が増えてきました。iPhoneやiPadは確かに、モバイルワークに極めて適しているデバイスといえますが、手軽に持ち運べる分、盗難や紛失による情報漏洩リスクや、社外ネットワークから直接インターネットにアクセスすることによるマルウェア感染や情報流出の危険性が常に付きまといます。
こうしたリスクを減らすために、通常は「SecureBrowser」のようなセキュリティ対策に特化した専用ブラウザーを導入し、さらにはMDM(モバイルデバイス管理)を使って他のブラウザーを無効化することで、不用意なWebアクセスによる情報漏洩やマルウェア感染の危険性を排除します。
しかしこうした方法には、実は抜け道も存在します。近年のビジネスアプリケーションの中には、ブラウザー機能を内蔵したものが少なくありません。そしてこうしたアプリケーションは多くの場合、ブラウザー機能が内蔵されていることに管理者が気付かないまま導入・運用されています。しかし、ユーザーはこうした“穴”を目ざとく見付け、専用ブラウザーではアクセスが禁止されているサイトにこっそりアクセスしてしまいます。
言うまでもなく、こうした事態を放置しておけば、深刻なセキュリティインシデントを引き起こす危険性があります。またこうした「アプリケーション内ブラウザー」は通常、詳細なログを記録する機能を備えていないため、万が一インシデントが発生しても、原因調査の糸口すら掴めません。
そこで求められてくるのが、あらゆるブラウザー、あらゆるアプリケーションにフィルタリングをかけられる仕組みです。「i-FILTER ブラウザー&クラウド」では、Windowsデバイスに対しては「MultiAgent for Windows」の提供により従来からこれを実現していたのですが、このたび「MultiAgent for iOS」の提供が始まったことで、iOSデバイスでも同様の制御が可能になったというわけです。
ちなみに「i-FILTER ブラウザー&クラウド」に限らず、iOSデバイス上で一括してWebフィルタリングをかけられる仕組みは、働き方改革とセキュリティ対策強化の両立を目指す多くの企業から高い注目を集めています。
「SecureBrowser」と「MultiAgent」の「合わせ技」でセキュアなモバイルワーク環境を
「i-FILTER ブラウザー&クラウド」が企業から高い注目を集めているもう1つの背景に、Office 365をはじめとするクラウド型ビジネスアプリケーションの爆発的な普及があります。ユーザーはインターネットにつながる環境とブラウザーさえあれば、いつ・どこからでもクラウド上のOffice 365環境にアクセスして、各種ビジネスアプリケーションやメールシステムを利用できます。
ただしこうした利便性は、セキュリティリスクと常に表裏一体です。外出先からOffice 365環境にアクセスして、重要ドキュメントをダウンロード・保存したまま端末が盗難に遭えば、重大なセキュリティインシデントにつながります。その点「SecureBrowser」なら、閲覧したコンテンツの内容を一切端末上に残さないよう制御できますから、この手の情報漏洩リスクを排除できます。
ドキュメントを参照するサイト、例えばOffice 365やSalesforce.comといったクラウドアプリケーションや社内グループウェアへアクセスする際には、必ず「SecureBrowser」を使うようルールを定め、あわせて「MultiAgent」のWebフィルタリング設定で『「SecureBrowser」以外のアプリケーションからのアクセスはブロック』と設定しておけば、スマートデバイスとクラウドアプリケーションを組み合わせたセキュアなモバイルワーク環境を実現できます。このように、同じ端末内に「SecureBrowser」と「MultiAgent」を両方導入する「合わせ技」も、セキュリティ要件が厳しい企業にとっては極めて有効です。
なお、今回新たに登場した「MultiAgent for iOS」は、一般企業のみならず教育機関からも極めて高い注目を集めています。次回はそのあたりの背景について、詳しく取り上げてみたいと思います。
< 「i-FILTER ブラウザー&クラウド」製品担当:桑原 >
「i-FILTER ブラウザー&クラウド」の詳細は製品紹介ページをご確認ください。
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