未就学児の保護者の皆さまに
子育て中のスマートフォン利用ガイド

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近年、スマートフォンやタブレットが登場し、一般に普及したことで、インターネットがどこでも気軽にできるようになりました。

お子さまでもかんたんに操作ができることから、お子さまをあやすおもちゃのような使い方をされているご家庭もあるのではないでしょうか。

しかしながら、扱い方を間違えると、お子さまの発育に大きな影響を及ぼしかねません。お子さまが乳幼児の段階から、ご家庭で正しい使わせ方を実践していただくためのポイントをまとめてみました。

わが家のスマホ利用自己診断・チェックリスト

あなたご自身やご家族のスマートフォン利用状況で思い当たることはありませんか?
思い当たる方は要注意です。

  • 自分がいつもスマホを持っていないと不安になる
  • 自分がスマホを使い過ぎて寝不足気味
  • 子どもと一緒にいる時でもスマホを使うことが多い
  • 自分はあまり使わないが、家族が子どものいるところでよく使っている
  • 自宅に子ども専用の端末(スマホ、タブレット、ゲーム機)がある
  • 子どもにスマホをせがまれると、つい使わせてしまう
  • 電車や公共の場で騒がれると困るので、スマホやタブレットをつい渡してしまう
  • 最初に渡した状態以外のアプリを使っていたことがある
  • 子どもが音声検索を使っていたことがある
  • 子どもが使っても大丈夫なように制限をかけていない
  • 子どもが約束の時間を過ぎても使うことが多く、注意すると喧嘩になる(泣かれてしまう)
  • 子どもとの間にスマホを使う時のルールがない
  • 子どものスマホ利用について、誰かに相談したいが相談先がわからない

他の家庭はどうなってるの?

0〜3歳児の母親の50.5%が子どもにせがまれて 端末を使用・所有させている
使用・所有させた理由で最も多かったのは「子どもにせがまれたから」。
パパやママが楽しそうにスマートフォンを使っている姿は、お子さまの好奇心を刺激し、すぐに「自分も使ってみたい!」と思うようになります。子どもに「使いたい!」とせがまれると、「まだ早いかも‥」と少し不安に思いながらも使用させる方が多いようですね。
0〜3歳児の母親が子どもに端末を使用・所有させた理由
0〜3歳児の46%が自分専用のインターネット接続端末を所持
お子さまの専用端末として「携帯ゲーム機」、「市販のタブレット」、「契約の切れた中古のスマートフォン」を持たせている方が多くいらっしゃいました。子ども向けに設定された端末ではなく、大人が使用していたのと同じ設定のままお子さまに使用させているケースが多いようです。
0〜3歳児の専用端末の所有状況

お子さまのスマートフォン利用にはこんな危険が・・・

想定外の動画やサイトを見ていた!
0〜3歳児のパパとママの77.2%がお子さまが想定外の使い方をしていて驚いた経験があると回答。
驚いた内容で最も多かったのは「動画を見ていた」でした。
動画サイトの中には、お子さまには不適切な内容のものもあるので、とても心配ですね。
ネットショッピングをしていた!
少数ですが「ネットショッピングをしていた」という方も4.7%いらっしゃいました。
オンラインゲームやネットショップの利用後は必ずログアウトするようにしたいですね。
0〜3歳児の保護者の子どもが想定外の使い方をしていた経験
ついつい長時間利用していた!
0〜3歳児の1日のスマホ利用時間は「1時間未満」が約半数でしたが、「1〜3時間」と回答した方が15.4%いらっしゃいました。楽しいからついつい使いすぎてしまいますが、大人が気をつけて時間の管理をしてあげるようにしましょう。
0〜3歳児の1日のスマートフォンの利用時間

スマートフォンを使いすぎるとどんな影響があるの?

スマートフォンを使いすぎるとどんな影響があるの?

発育過程にあるお子さまは、色々なものに触ったり、匂いをかいだりしながら五感を育んでいきます。また、親や兄弟、友達等、人との接触も子どもにとっては五感、情緒を育てる刺激になります。
スマートフォンでの遊びばかりに偏らないように、屋外で体を動かしたり、家族やお友達と遊ぶ時間も大切にしましょう。

お子さまがスマホを使いたがった時や困った時、どうすればいいの?

Q1日にどれくらいなら使わせてもいいの?
A知育アプリを成長度合いに合わせて30分から1時間程度を目安に上手に活用してはいかがでしょうか。
Q気がつくと、最初と違う危険な動画を見ていました。対策はありますか?
Aお子さま1人では使用させず、必ず一緒に見るようにしましょう。YouTubeにはセーフモードもありますので設定することをおすすめします。
Qスマホを使い出すと手放しません。
どうしたらいいですか?
A家庭内で使用する時のルールを決めましょう。
(時間を守れたら、何か嬉しいことがある等)
1日の使用時間を設定できるアプリを使うのもおすすめです。
Q自分自身がスマホ依存傾向にあります。
子どもにも影響ありますか?
Aお子さまは家族の行動に影響を受けやすいので、何かしらの影響があると考えられます。
ご自身の依存傾向についてお悩みの場合は、1人で抱え込まずに専門のカウンセラーに相談してみてください。
Q子どもが色んな機能やアプリを使ってしまって困っています。端末やアプリの設定の仕方も難しくてよくわかりません。
A子ども専用の機能制限された端末が販売されています。乳幼児期に使わせるのであれば、管理もしやすいそちらをおすすめします。

お子さまにスマホを渡して自由に1人で使用させるのではなく、一緒に画面を見て話しかけながら使うようにしましょう。そうすることで、お子さまが不適切なコンテンツに触れたり、長時間使いすぎてしまうのを防ぐことができます。

しかし、子育て中の忙しい環境で常に一緒に利用するのは難しいので、1人で抱え込まず、端末本体の機能制限やフィルタリングを活用して、ご自身の負担を減らしつつ、お子さまが危険に近づくのを防ぐような対策をおすすめします。

まとめ

スマートフォンはとても便利で、魅力的なコンテンツがたくさんあります。
電車の中では、ゲームやSNS等、スマートフォンに夢中になっている大人をよく見かけます。
あなたがスマートフォンに夢中になれば、その分お子さまもスマートフォンを使いたがるようになるでしょう。
お子さまと一緒の時は、ご自身もスマートフォンの使いすぎに注意して、
できるだけお子さまに語りかけたり、積極的にスキンシップをとるようにしましょう。
バランスを上手にとって、お子さまと一緒に楽しくスマートフォンを活用してください。

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