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2014/02/26    i-フィルター    フィルタリング   

お母さま方の声から生まれた「スマホにひそむ危険 疑似体験アプリ」

全国のお母さま方の声から生まれた「スマホにひそむ危険 疑似体験アプリ」

『 ニュースではスマホの被害ってよく見るんだけど、
    自分がスマホに詳しくないから被害の仕組みがよく分からないのよね。 』

啓発活動でお会いする全国各地のお母さま方からこのようなお話を聞いて、スマホの被害を分かりやすく保護者に伝える必要があると感じたのが「スマホにひそむ危険 疑似体験アプリ」を作ろうと考えたきっかけでした。

また、全国の啓発活動の現場からはこんな声も聞こえてきました。

『 保護者会や研修会に参加してくれる保護者はまだいいのよ。
    それよりも、そういうのに来ない保護者にこそスマホの危険を伝える必要があるんだけど、
    来ない人は来ないのよね…。 』

忙しい保護者や興味が無い保護者など、保護者会に来られない事情は様々だと思いますが、いずれにせよ、そういった保護者にもスマホの危険を伝える必要があると感じました。そこで、会場でしか見ることができないスライドやDVDという形ではなく、保護者のスマホに直接ダウンロードできる「アプリ」という形での情報提供を考えました。

そうした保護者の声を背景にして誕生したのが、「スマホにひそむ危険 疑似体験アプリ」です。

アプリの登場人物に感情移入する子どもたち

「スマホにひそむ危険 疑似体験アプリ」はメディアに取り上げられ、保護者や教育関係者の口コミでも広まったおかげでダウンロード数は順調に伸びていますが、アプリの利用者として当初想定していた「保護者」以外にも使われ始めるようになりました。その1つが学校です。

とある私立中学校では、授業の中でこのアプリを体験した後に、子どもたち同士で「どうすれば良かったのか」を議論してくれました。通常の情報モラルの授業では「ネットではいつも以上に相手に気を遣いましょう」というような抽象的に話になってしまいがちですが、このアプリを体験すると、このアプリの主人公の「あつこ」やその友達の「いずみ」に子どもたちが感情移入して、

『 あつこのあの行動が良くなかった。こうするべきだった! 』
『 いずみは詳しいんだから、あつこにこう教えてあげればよかった! 』

というような具体的な議論が交わされたとのことでした。

啓発活動の現場での活用も始まっています

さらに、各都道府県の青少年課、警察、教育委員会といった啓発活動を推進する行政機関や、地元で啓発活動を実施している団体の方々による活用も始まっています。行政や団体の方々は保護者や子どもたちに自ら講演をする立場ですが、手元にある被害事例の資料が古いことが課題でした。

例えば、ガラケーでの被害の資料で話をしても、子どもたちはみんなスマホになりつつありますのでピンと来ません。チェーンメールの話をしても、子どもたちはメールではなくメッセージアプリを使っているので、やはりピンと来ません。学校裏サイトの話をしても、もう学校裏サイトを使っている子どもはいません。ネットいじめの舞台はSNSやメッセージアプリに移っています。

こういった「啓発資料と子どもたちのミスマッチ」が起き始めていた啓発活動の現場でも、今の被害を物語とイラストで分かりやすく説明できる「スマホにひそむ危険 疑似体験アプリ」は、少しずつですがお役に立てているようです。

情報モラル教育をもっと分かりやすく、もっと楽しく

ネットの危険を知り、その正しい使い方を身に付けることを情報モラル教育と言いますが、弊社の取り組みを振り返ってみても、今までの情報モラル教育は「普通の保護者」には難しくて、堅苦しいものだったのではないかと感じています。そういった時期を経て、現在は関係省庁、各地の行政やPTA、有識者の先生方、関係事業者などが連携して分かりやすい教材や資料がどんどん出てきていますが、「普通の保護者」には難しい部分もまだまだあると思います。「字が多い資料は読みたくない」という保護者の声もよく聞きます。

今や、スマホやネット接続可能な音楽プレーヤーやゲーム機を誰もが持つようになったのですから、それに対応する情報モラル教育も誰もが理解できるものにならなければなりません。さらには、楽しく学べるものでなければ続かないとも思います。情報モラルに関係する皆さまと連携してその実現を目指していきたいと考えていますが、「スマホにひそむ危険 疑似体験アプリ」が少しでもそこに貢献できればと思いますので、ぜひ各地の授業や啓発活動などでご活用いただければと思います。

なお、啓発活動のなかで紙芝居のようにお使いいただけるように「スマホにひそむ危険 疑似体験アプリ」の内容をパワーポイント形式にした資料を、ご希望の皆さまには無償でご提供させていただいております。ご希望の方は、press@daj.co.jp までお問い合わせください。
<「i-フィルター」製品担当:工藤>

「スマホにひそむ危険 疑似体験アプリ(無料)」の詳細はアプリ紹介ページをご確認ください。

スマホにひそむ危険 疑似体験アプリ(無料)