フィルタリングニュースウォッチ

2016/06/14    フィルタリング    ネットリスク    スマホ・タブレット   

フィルタリングの誤解【2】 コミュニケーショントラブルのひそむサイトの使わせ方:「SNS」編

前回は、フィルタリングの初期設定では「有害サイト」だけでなく「危険性のあるサイト」も禁止するという話を書きましたが、それらは絶対に禁止という訳ではありません。今回は、コミュニケーショントラブルのひそむ「SNS」「掲示板」「ブログ」のうち、「SNS」をどのように使わせていけば良いかについて書いていきたいと思います。

フィルタリングによるSNSの使わせ方(1)「危険と対策を教えてから許可する」

今、何といってもトラブルが多いのが「SNS」です。「ネットいじめ」「出会い系被害」「個人情報漏えい」「ネット依存」「課金」などのトラブルの多くがSNSで起きています。しかし、SNSには良いところもたくさんあります。例えば、LINEは友達や家族とのやり取りに欠かせないほど便利なツールですし、Twitterは同じ趣味の仲間との輪を広げることができ、情報収集ツールとしても優れています。そのため、子どもたちがSNSを使いたがるのは分かりますし、そこにひそむ危険と対策を教えた上で必要なSNSを保護者が許可するのは問題ないと思います。

LINEはフィルタリングを設定しても「許可」

ただし、ここで注意が必要なのですが、LINEはフィルタリングを設定しても原則として許可されています。これは、EMAという団体が「LINEは青少年の利用に適した運用をしている」と認定し、携帯電話会社のフィルタリングの対象外となっているためです。LINEの他、GREEやmobageなどもフィルタリングの対象外となっています。また、iPhoneなどのiOS端末では、そもそもアプリをフィルタリングで禁止することができないため、LINEは利用可能です。

フィルタリングによるSNSの使わせ方(2)「許可したSNS以外は禁止」

話を戻しますと、必要なSNSは危険と対策を教えた上で使わせて良いと思いますが、世の中には使わせない方が良いSNSもあります。代表的なのは、出会い系サイトとして使われているSNSです。「SNS」という単語で検索できるサイトやアプリの中には、『実態は出会い系サイト』というものも多くあります。

また、どのようなSNSであっても、リテラシーの未熟なうちは個人情報をやたらと書き込むことは避けた方が賢明ですので、保護者が許可したSNS以外はフィルタリングで禁止しておくことをお勧めします。

フィルタリングは不便だという誤解を乗り越えるカギは保護者

フィルタリングはよく、「子どもにとって必要なものまで禁止する不便なものだ」と誤解されますが、前回のコラムに書いた通り、「危険性のあるものは初期設定では禁止」としているだけです。そのサイトにひそむ危険と対策を教えた上で、フィルタリングの設定を変更してそのサイトを許可することは、保護者にしかできないことです。少し手間かもしれませんが、ぜひ一度、試していただければと思います。

次回は、「掲示板」「ブログ」をどのように使わせていけば良いかについて書いていきたいと思います。

最後になりますが、弊社の「i-フィルター」は管理画面も使いやすく、保護者による許可もかんたんにできます。無料お試し利用もありますので、ぜひ一度体験してみてください。
<政策担当 チーフエバンジェリスト:工藤>

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