Digital Arts News Watch
2015/12/21
i-フィルター
これさえやればOK! フィルタリングのことがみるみるわかるようになる『3つのテクニック』
いよいよ今年も残りわずかですね。おかげさまで、2015年も全国各地でフィルタリングの解説をさせていただきましたが、保護者の皆さまからは「フィルタリングは難しい」という声も聞きます。そこで今回は、フィルタリングを理解するためにやっていただきたい『3つのテクニック』について書きたいと思います。
テクニック1:自分のスマホにフィルタリングを入れてみる

「フィルタリングのことがよく分からない」という保護者のほとんどは、フィルタリングを実際に触ったことがありません。特に今は、スマホのフィルタリングを理解することが大切なのですが、「PCのフィルタリングは触ったことがあるけど、スマホのフィルタリングは触ったことがない」という方も多いです。そのため、見たことも触ったこともないスマホのフィルタリングはよく分からないとなってしまう訳です。
しかし、頭だけで理解しようとすると難しいことも、実際に手を使って操作してみると理解できたりするものです。具体的な手順としては、弊社の「i-フィルター」やヤフーの提供する「Yahoo!あんしんねっと」をGoogle PlayやApp Storeからダウンロードして使ってみるのが最もかんたんです。ぜひ、Google PlayやApp Storeで上記のフィルタリングを検索して、ご自身のスマホにインストールしてみてください。
(もちろん、携帯電話会社のフィルタリングを試していただいて良いのですが、サービスによっては店頭での申し込みが必要となりますので、少し手間がかかる場合があります。)
なお、上記のような話をすると、「自分のスマホにフィルタリングを入れたら、色々見られなくなって困るのでは?」とおっしゃる保護者の方がいらっしゃいます。
しかし、一度試していただくとわかるのですが、普通の大人にとっては実はそれほど困りません。私も自分のAndroidスマホに「中学生」の設定でフィルタリングを入れていますが、ウェブ閲覧に関してはほとんど困りません。アプリに関しては、フィルタリングの管理画面からFacebookアプリとYouTubeアプリ、それからゲームアプリを2つほど許可していますが、その程度の設定をするだけで、フィルタリングを入れてもスマホをストレスなく使えています。
テクニック2:AndroidとiPhoneのフィルタリングを両方触ってみる

Android用のフィルタリングではアプリもフィルタリングすることができます。出会い系アプリなどの不適切なアプリに加えて、使い方によってはリスクもあるSNSや動画のアプリなども初期設定ではブロックされます。また、有害サイトにもアクセスできてしまう一般的なブラウザーはブロックされ、フィルタリング機能の付いているブラウザーでのみウェブの閲覧ができるようになっています。
一方で、iPhone用のフィルタリングには、アプリのフィルタリング機能はありませんので、上記のようなアプリも使い放題です。そのために、不適切なアプリを使わせないためには、iPhoneに元々ある「機能制限」を使っていただく必要があります。(※)
このようなAndroidとiPhoneのフィルタリングの違いも、この文章を読んだだけではよく分からないと思います。ぜひ、家族やお知り合いのスマホを持ち寄って、AndroidとiPhoneの両方のフィルタリングを体験していただきたいと思っています。
テクニック3:携帯電話回線専用のフィルタリングも試してみる
多くの方が「携帯電話のフィルタリング」と認識しているものは、携帯電話回線専用のフィルタリングです。具体的には、NTTドコモの「spモードフィルタ」、au(KDDI)の「安心アクセスサービス」、ソフトバンクの「ウェブ安心サービス」という名称で提供されているフィルタリングです。これらのフィルタリングはWi-Fiでは効きませんので、外では有害サイトをブロックできていたのに、家に帰ってきて自宅のWi-Fiに繋がってしまうと、アダルトサイトも出会い系サイトも見放題という状態になってしまいます。
これを試すには、上記の「携帯電話回線専用のフィルタリング」を申し込んでいただく必要があるので少し手間がかかりますが、ぜひ一度、携帯電話回線専用のフィルタリングを試して、「外ではフィルタリングがかかるのに、家の中では有害サイトも見放題」という状況を体験していただきたいと思います。これを体験すると、「Wi-Fiにも効くフィルタリング」を使う必要性を実感できると思います。
「Wi-Fiにも効くフィルタリング」は携帯電話会社も提供していますし、弊社の「i-フィルター」もそのひとつです。携帯電話・スマホ向けフィルタリングを一覧にまとめましたので、ご参照いただければと思います。
さて、ここまで読んでいただいた皆さまの中には「テクニックと言いながら、結局全部、フィルタリングを使ってみようという話じゃないか」と思われた方もいらっしゃると思いますが、実はその通りです。やはり、実際に触っていただくのが、フィルタリングを知っていただく一番の近道なのです。
2016年はぜひ、「子どもを守るために、大人もフィルタリングを触ってみる年」にしていただければと思います。それでは、良いお年を。
<政策担当 チーフエバンジェリスト:工藤>
- ※iPhoneでの「機能制限」を使ったアプリ管理方法については、「フィルタリング活用講座:お子さまの人生を守るために、保護者がすべきことは?」にて詳しい解説をご覧いただけます。
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