2012年のプレスリリース

2012年07月12日
デジタルアーツ株式会社

未成年の携帯電話・スマートフォン利用実態調査
~携帯電話・スマートフォンの利活用における親子の意識差・実態を調査~

未成年者のスマートフォン所有率は前回比、約2倍に
フィルタリングの導入が必要と思うのは親45.6%、子ども26.7%
全体的にスマートフォンへの危機意識は高いものの、フィルタリングは軽視傾向

未成年の携帯電話・スマートフォンの利用傾向・実態
  • 未成年者のスマートフォン所有率は昨年14.4%だったが、今年は30.6%に上昇。女子高校生が54.4%と顕著。
  • 全体の42.6%が有害サイトの閲覧経験あり。学齢と共に高くなり、男子高校生44.7%、女子高校生は55.6%。
  • 全体のフィルタリング使用率は34.5%で、スマートフォン所有者は23.8%、スマートフォン非所有者は39.2%。
    また、高校生になると、「自由に見られない」ことを理由に使用率が減少。特に女子高校生は29.1%と低い。
  • スマートフォンについての知識を身につけたいと思う人の割合は未成年者が高く、男子高校生は88.4%。
  • スマートフォン所有者はソーシャルアプリを活用。「LINE」42.1%、「Twitter」38.3%、「mixi」25.7%。
利活用における全体的な傾向や親子間での違い
  • スマートフォンにおいて「フィルタリングの導入」が必要だと思う人は、親で45.6%、子どもで26.7%。
  • 使用アプリではソーシャルアプリにおいて子どもの利用率が高く、「LINE」は親が20.4%、子どもが42.1%。
  • ルール・マナーの情報収集は親が「ネットから」46.6%、「自分で操作しながら覚える」49.4%、
    子どもは「家族に教えてもらう」57.3%。
  • 全体の74.7%がWi-Fiを利用。Wi-Fiスポットの利用経験は親が36.0%、子どもが41.0%、
    利用場所は「自宅」(親:65.9%、子ども:57.5%)、「ファストフード」(親:25.6%、子ども:34.3%)、
    「カフェ」(親:28.0%、子ども:24.6%)の順。
  • スマートフォンは「アプリがたくさん使えて便利になる」(親:68.1%、子ども:83.3%)と感じる一方、
    「セキュリティ面は不安」との意識が強い。

情報セキュリティメーカーのデジタルアーツ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:道具 登志夫、以下デジタルアーツ、証券コード2326)は、弘前大学教育学部 大谷良光教授監修の下、全国の小・中・高校生男女及びその保護者層1,236名を対象とした携帯電話・スマートフォンの利用実態調査を実施しました。

今回の調査は、昨年12月に発表した「未成年の携帯電話・スマートフォン利用実態調査」に続く第2弾として行われ、急速に普及が進むスマートフォンにおける未成年者のスマートフォンへの利用実態・今後の意向だけでなく、その保護者層に対してもスマートフォンへの理解度や意識についてヒアリングいたしました。実際に親子間でどのような利活用の違い、意識のずれがあるのだろうかと言うことを調査し、子どもたちが夏休みに入る前のタイミングで各ご家庭において「スマートフォンはどう利活用すべきか」について真剣に話し合っていただきたいと思い、この時期に発表させていただきました。

本調査結果の概要

本調査の結果、所有している携帯電話で最も多いのは、「通常の携帯電話」(親:58.7%、子ども:53.7%)が依然として高く、次いでスマートフォンの「Android」(親:18.8%、:子ども:14.2%)、「iPhone」(親:11.0%、子ども:10.8%)となっていますが、全体的な傾向として、スマートフォンの普及に伴い、「スマートフォンのセキュリティ対策がパソコンと同様に必要である」と感じていることがわかりました。しかしながら、「フィルタリングの導入」が必要だと回答したのは、親が45.6%、子どもが26.7%と共に低く、特に未成年者の間では高校生になると急激に「フィルタリングがある=自由にサイトが見られなくなる」(49.5%)と考えており、実際の導入率も34.5%と低いことがわかりました。

スマートフォンへの関心の高さと知識欲は子どもの方が高く、アプリも積極的に使いこなしている傾向にあるようです。特にソーシャルアプリとして代表的な「LINE」の利用率は、スマートフォン所有者の保護者が20.4%なのに対し、子どもは42.1%と約2倍となっており、特に女子高校生は70.4%と高い利用率であることがわかりました。また、スマートフォンが主流となる中で、「スマートフォンなしでは生活できなくなる」と思っている女子高校生は61.2%と全体の中で一番高い数値となっており、依存傾向にあることがわかりました。

また、スマートフォンになると3G回線とWi-Fi回線の2つから選択して利用できますが、従来の3G回線よりも通信速度が速いWi-Fiスポットがあらゆる場所に増設されている背景もあり、Wi-Fiの利用経験は全体の74.7%にも上り、「自宅」(親:65.9%、子ども:57.5%)以外でも、「ファストフード」(親:25.6%、子ども:34.3%)、「カフェ」(親:28.0%、子ども:24.6%)と言ったWi-Fiスポットを通じてスマートフォンを積極的に使う人が増えているようです。

保護者層においては、母親の方がスマートフォンの操作やセキュリティに関して不安を感じる傾向にあり、携帯電話やインターネットのルール・マナーも家族(特に父親)から教わったり、調べて身につける傾向であることがわかりました。一方で、「学校やPTAの活動を通じて」や「地域の活動を通じて教えてもらう」を選択した割合が低いことから、今後は保護者層へのネットリテラシーの教育をどう進めていくかが課題であると言えます。

今回の調査結果から、スマートフォンの普及に伴い、半年前の調査と比較してインターネット上のセキュリティへの危機意識が徐々に高まってきたと言えますが、依然として、子どもたちの有害サイトの閲覧率は高く、また学齢があがると共にインターネット上で積極的に他者とコミュニケーションを取る傾向にあることから、低学年のうちから家庭や学校でネットのリテラシーの教育とフィルタリングを上手く活用することでトラブルを未然に防ぐことができることを広めていく必要があると、デジタルアーツは考えます。

また、7月6日には政府が青少年インターネット環境整備基本計画(第2次)を公表し、未成年者が安心してインターネットが利用できる社会にすべく、今後3年間で国・地方団体・民間団体が一層対策を強化し、その中でも、特にスマートフォンによるインターネットの普及を踏まえ、有害サイトの閲覧を制限するためにスマートフォン向けのフィルタリング導入強化を通信事業者やメーカーに促す方針です。

スマートフォンの未成年者へのフィルタリングが政府の方針として強化されることが発表された今、子どもたちが健全なインターネットライフを過ごせるように、デジタルアーツはフィルタリングの重要性をより多くの方にご理解頂けるように啓発活動に力を入れると共に、自社製品において社会により必要とされる機能を強化して参ります。

今回の調査結果について

弘前大学 教育学部 大谷良光教授
今回の調査結果で、保護者層と比較して子どもたちの方がスマートフォンに対する好奇心が高く、既に使用している子どもたちの間でも、ソーシャルアプリをコミュニケションツールとして積極的に活用していることがわかりました。スマートフォンの急速な普及によりインターネットが手軽にできるようになり便利な社会になる一方で、スマートフォンにどのような危険性が潜んでいるのか、保護者だけでなく教育者もよく理解できていないのが現状です。実際に今回の保護者の調査結果においても、子どもと比較してスマートフォンを十分利活用できていないこと、また、インターネットのセキュリティ全般に関する知識やフィルタリングとはどういうものかに関する関心もそれほど高くないことがわかりました。

私の大学では、学生が中心となり、青森県の子どもたちをネット上の危険から守るため、ネット見守り活動、啓発活動、調査活動を行っています。特に、啓発活動では、コンテンツごとのネットリスクを知らせ、有害情報対策には、フィルタリングを設定する事が有効と強く働きかけてきました。県教委等の諸取り組みもあり、全国の高校生のフィルタリングの設定率が35.1%(経済産業省)、47.0%(内閣府)に対し、青森県は65.5%(弘大パト隊調査)と高率でした。ネット上の危険をリアルに意識するには、「ネットリスク教育」から「情報モラル教育」へと高め、保護者にペアレンタルコントロールの考え方を啓発することが必要だと本調査で改めて学びました。

今回の調査結果を通じて、一人でも多くの保護者の方がスマートフォンの利活用について、今一度子どもたちと話し合う機会を持たれ、子どもたちが置かれている現状をご理解いただけることを切に願っております。今後は、ご家庭・学校・地域・行政・民間で今以上に連携して、益々拡大するインターネット社会において子どもたちが安心して暮らせるための支援を強化する必要があると思います。

【参照】調査結果の詳細をグラフ・解説入りで参照していただけます。
PDF 「未成年の携帯電話・スマートフォン利用実態調査」(PDF形式:674KB)

以上

デジタルアーツについて
デジタルアーツは、フィルタリング技術を核に、情報セキュリティ事業を展開する企業です。製品の企画・開発・販売・サポートまでを一貫して行い、国産初のWebフィルタリングソフトを市場に出したメーカーならではの付加価値を提供しています。また、フィルタリング製品の根幹を支える国内最大級のWebフィルタリングデータベースと、世界27の国と地域で特許を取得した技術力が高く評価されています。国内でトップシェアを誇るWebフィルタリングソフトとして、個人向け「i-フィルター」・企業向け「i-FILTER」を提供する他、企業向けとして電子メールフィルタリングソフト「m-FILTER」、セキュア・プロキシ・アプライアンス製品「D-SPA」、ファイルセキュリティソリューション「FinalCode」を提供しています。
  • ※ デジタルアーツ/DIGITAL ARTS、ZBRAIN、アイフィルター/i-フィルター/i-FILTER、m-FILTER、D-SPA、FinalCodeは、デジタルアーツ株式会社の登録商標です。
  • ※ その他、記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

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