2013年12月16日
デジタルアーツ株式会社

IRMソリューションとしての機能を強化し
海外での使用も可能にした「FinalCode® Ver.4」、
大幅リニューアルして12月16日より提供開始
~外部システムとのAPI※1連携や、主要なファイル形式が制御可能になったことで
企業規模を問わず、国内外でファイル追跡・削除、ログ管理を実現~

情報セキュリティメーカーのデジタルアーツ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:道具 登志夫、以下 デジタルアーツ、証券コード2326)は、主要なファイルフォーマットの共有、管理、消去までを安全に制御できる、企業・官公庁向けパスワード不要のファイル暗号化・追跡ソリューション「FinalCode(ファイナルコード)」において、IRMソリューションとしての機能拡張を含めた大幅リニューアルを行い、「FinalCode Ver.4」として2013年12月16日より販売開始いたします。

近年、社会問題となっている企業における情報漏洩事故は、日々巧妙化する特定企業を狙い撃ちした標的型サイバー攻撃、自社及び取引先企業のセキュリティ対策の不備、社員による機密情報が搭載された端末の紛失やメールの誤送信といった人為的なミス、さらにはUSBやオンラインストレージを使用した社員による持ち出し等、原因は多岐に渡ります。それは日本国内だけでなく、海外とのビジネスシーンにおいても想定される出来事です。

そこで、デジタルアーツでは手元を離れたファイルが、国内外問わず、あらゆる環境で閲覧されても制御・管理を可能とすることがその解決策になると考え、この度の「FinalCode Ver.4」から「FinalCode」のテーマを“グローバルでファイルセキュリティのデファクトスタンダードになる”と掲げ、機密情報であるファイルそのものを簡単かつ確実に暗号化し、より安全に管理できるIRMソリューションとして4つの大きな機能を強化する等、大幅にリニューアルいたしました。

渡した先でも、IRM制御を「確実」に完遂する「FinalCode Ver.4」(イメージ)

■動作検証済みアプリケーションでのみ閲覧可能
ファイルの暗号化時に設定した内容でIRM制御(編集可/不可、コピー・ペースト可/不可、印刷可/不可)が有効になるよう、動作検証済みアプリケーションでのみ、暗号化ファイルが閲覧できるようにいたしました。 また、グローバルで標準的に使われている主要なアプリケーションを継続的に動作検証してリストに追加しているため、業務に支障をきたすことなく、セキュアにファイルのやり取りが可能です。(特許出願中)

■情報漏洩の抜け道になる機能を持ったアプリケーションの起動を制御
情報漏洩につながる抜け道をブロックするため、暗号化ファイルの開封と同時に画面キャプチャアプリケーション等が起動しないように防止する機能を搭載しました。 起動を防止するアプリケーションのリストは、独自の収集技術とレイティング基準に基づき、自社のグローバルネットワークを活用してリストを拡充し、2013年12月16日現在、約3,000のアプリケーションが対象となっています。(特許出願中)

■外部システムとのAPI連携
外部システムとのAPI連携をすることで、大手企業が採用する文書管理システムECM(Enterprise Contents Management)やファイル転送システム等の連携を可能にしました。

■海外対応を強化
ユーザーインターフェースの表示言語を日・英2カ国語から選択できるようにした他、英語によるグローバルサポートサービスを2014年1月より開始する予定です。

そして、お客様の規模やご希望に応じるため、導入時のオプションを2種類ご用意し、イニシャルコストを抑えて直ぐに導入したい場合にはクラウド版の「FinalCode ASP」、大規模に運用する場合にはオンプレミス版の「FinalCode Enterprise」のいずれかをお選びいただけます。また、この度の機能強化により従来の価格帯を見直し、10ライセンス25万円(「FinalCode ASP」版)からご利用いただけるようにいたしました。

デジタルアーツは、今後、一層複雑化するビジネスシーンでの情報漏洩対策において、日本国内だけでなく海外においても「FinalCode」を通じて、企業の機密情報漏洩防止に貢献できるよう、機能を強化してまいります。

  • ※ 現在、海外利用については、お客様の責任の元で利用可否の検証や申請を実施し、ご利用いただく必要がございます。
  • ※1 API(Application Programming Interface/アプリケーションプログラミングインターフェース):
    他のアプリケーションソフト、あるいはウェブアプリケーションから、機能の一部を簡単に利用できるようにする呼び出し手順を定めた仕様のこと。

■「FinalCode Ver.4」その他の追加・強化機能一覧

追加機能 暗号化機能 透かし印刷 暗号化ファイルを印刷した場合に、強制的に透かし文字を入れることができます。
管理機能 Active Directory連携で
一括インストール
Active Directoryと連携することで、ユーザーがログインした際に自動でインストールすることができます。
(MSIの機能を利用)
グループテンプレートの管理 グループで利用する暗号設定や透かしのパターンを登録することができます。
クライアントアップデート管理 ユーザーが利用するクライアントのバージョンを管理者がコントロールすることができます。
機能強化 暗号化機能 暗号化・復号化 メールアドレスを指定して、パスワードレスで暗号化できます。また、暗号化されたファイルをパスワードレスで復号化することができます。Active Directoryからメールアドレスを検索・設定することができます。
元ファイルへの変換 暗号化ファイルを元ファイルに変換することができます。
編集上書き制御 暗号化ファイルの編集上書きを制御することができます。
コピー・ペースト制御 暗号化ファイルのコピー・ペースト、スクリーンキャプチャの制御をすることができます。
印刷制御 暗号化ファイルの印刷を制御することができます。
管理機能 ユーザー登録・削除 新たなユーザーの登録・削除、または利用停止など他のユーザーの「FinalCode」の利用を一元管理できます。
他のユーザーが作成した
ファイルの管理
他のユーザーが作成した暗号化ファイルのアクセス制限をしたり、作成者・受信者を変更したりすることができます。
ファイル検索・ログ追跡機能 ファイル検索  作成した暗号化ファイルを様々な検索方法で検索することができます。
アクセスログ追跡 誰が・いつ・ファイルにアクセスしたかを追跡することができます。
ファイル権限変更の
ログ追跡
管理者は誰が・いつ・ファイルの権限を変更したのかを閲覧することができ、他のユーザーの操作を監視できます。
暗号化ファイル配布後の
アクセスコントロール
暗号化ファイル送信後、閲覧者や閲覧権限を変更することができます。
アクセスログのCSV出力 すべてのアクセスログはCSV形式でダウンロードできます。

以上

「Final Code」について
「FinalCode」は、RSA/AES256に準拠した暗号化技術を利用してファイルをパスワードレスで暗号化できるファイル暗号化・追跡ソリューションです。ファイルの暗号化時に閲覧可能者と閲覧権限をファイル単位で設定するため、仮にファイルが流出してもファイル内の機密情報が漏れることはありません。更に、ファイルが手元を離れた後でも、権限変更やファイルの消去ができるため、社外に送信したファイルでも状況に応じてリモートで管理できます。「FinalCode」シリーズは、暗号ファイル閲覧者用のライセンス負担が不要で、サーバー構築の手間も必要ないため(ASPの場合)、従来型のファイル暗号化製品と比較して、コストを低く抑えることができます。
https://www.finalcode.com/jp/
デジタルアーツについて
デジタルアーツは、フィルタリング技術を核に、情報セキュリティ事業を展開する企業です。製品の企画・開発・販売・サポートまでを一貫して行い、国産初のWebフィルタリングソフトを市場に出したメーカーならではの付加価値を提供しています。  また、フィルタリング製品の根幹を支える国内最大級のWebフィルタリングデータベースと、世界27の国と地域で特許を取得した技術力が高く評価されています。国内でトップシェアを誇るWebフィルタリングソフトとして、家庭及び個人向け「i-フィルター」・企業向け「i-FILTER」「i-FILTER ブラウザー&クラウド」を提供する他、企業向けとして電子メールフィルタリングソフト「m-FILTER」、電子メール誤送信防止ソリューション「m-FILTER MailAdviser」、セキュア・プロキシ・アプライアンス製品「D-SPA」、ファイル暗号化・追跡ソリューション「FinalCode」を提供しています。
  • ※ デジタルアーツ/DIGITAL ARTS、ZBRAIN、アイフィルター/i-フィルター/i-FILTER、m-FILTER、D-SPA、FinalCodeは、デジタルアーツ株式会社の登録商標です。
  • ※ その他、記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。