2010年06月18日
デジタルアーツ株式会社

アイキュエス、新製品「FinalCode」を発売
暗号化技術とファイルアクセス権限管理を可能とするIRM製品、
業界初のパスワードレスで、ファイルを追跡するトレーサビリティを実現

情報セキュリティメーカーのデジタルアーツ株式会社(以下デジタルアーツ、証券コード2326)のグループ会社である株式会社アイキュエス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:道具 登志夫、以下アイキュエス)は、このたび、外部に送信した重要ファイルの共有、管理、廃棄までを安全に制御できる、企業・官公庁に向けた新製品「FinalCode(ファイナルコード)」を開発、2010年6月21日(月)より発売を開始します。

「FinalCode」は、RSA/AES準拠の高度な暗号化技術を利用して、外部へ送信されたデータファイルへのアクセスを制御して情報漏洩を防ぐ製品です。暗号化パスワード管理が不要なことと、ファイル送信後も重要ファイルを追跡・破棄できること、そしてサーバーレスで導入できることが特長です。本製品は、10シリアルIDまでの月額基本料金100,000円(税抜き)で提供、以後1シリアルIDごとに10,000円が課金されます。ファイル送信側のみに課金されるため、受信側にも課金される従来型の製品と比較して、コストを低く抑えることができます。

ご利用者は、クライアントソフト「FinalCode」をインストールいただくだけで、サーバー構築の手間やコストをかけることなく、パスワードレスで機密情報を含むファイルを安全に管理することができます。また、送信者は、自分が送付したファイルの操作制限をかけることができるため、ファイル編集や保存、スクリーンショット取得を禁じることも可能です。さらに、ファイル受け渡し後の操作制限変更もできるため、閲覧許可者の追加/削除の実行、ファイル閲覧期限の変更や、ファイルそのものの削除も可能です。電子メールなどに添付される文書ファイルは、一度送信されてしまうと、その後のファイル管理は、受信者の判断に委ねられているのが現状ですが、この仕組みをご利用いただければ、送信したファイルの半永久的管理が可能となります。

ミック経済研究所が2009年7月に発表した調査結果によると、内部統制型・情報漏洩防止型セキュリティソリューションの市場規模は、数十%以上の成長をみせているといいます。アイキュエスでは、「FinalCode」のように、送信後のファイルまで管理できる暗号化製品の市場規模を約130億円と予想しています。

アイキュエスでは、近畿大学医学部付属病院や北里大学北里研究所病院をはじめとした医療・医薬品業界に対し、本製品のβ版を配布済みです。

近畿大学医学部付属病院 臨床試験管理センターの野村守弘先生は、「FinalCode」の導入効果について論文の中で以下のように述べています。「(FinalCodeは、)メールを送った先が追跡でき、閲覧寿命もコントロールできるもので、受け取った先も解読ソフトがないと読み取れないものとなっている。通信手段としては現時点でセキュリティは最高のものであろう。」

アイキュエスでは、これらの実績をベースとして、小・中規模組織や企業を対象に本製品の販売を開始し、2011年3月までに、50社への導入を目指します。本製品の詳細やダウンロードにつきましては、以下のWebサイトをご参照ください。

社外に送付する文書ファイルをリモート操作、半永久的に監視

社外の方と電子メールで機密ファイルをやりとりする際に、送付ファイルにパスワードを付ける、などの管理は昨今、常識的に行われています。しかし、一度パスワードを先方に渡してしまえば、当該ファイルは編集・転送・閲覧が自由に行えるため、たとえそのファイルの削除を先方にお願いしたとしても、そのファイルがどのような形で処理をされたか、送付者が把握することは困難です。一度外部に送付した文書は管理が難しいことから、大切な文書は、郵送をしたり直接受け渡しを徹底したりする企業や組織も多くみられます。こうした重要書類の受け渡しの際に生じる問題を解決するために、今回、アイキュエスは「FinalCode」を開発しました。

主な特長は、以下のとおりです。

パスワードレス:パスワードを利用するわずらわしさがない
FinalCode文書暗号化画面
FinalCode文書暗号化画面
ユーザー認証を自動的に行うため、パスワード発行や入力、管理などのわずらわしさがありません。当然、パスワード流出の懸念も不要です。
類似製品の多くは、利用時に都度IDとパスワードの入力を行うことでユーザー認証を行うため、頻度の少ない文書のやりとりにおいてID・パスワードを忘失するケースが多く、ユーザー利用の面でも、管理の立場でも面倒なプロセスが発生します。
「FinalCode」は文書毎にパスワードを設定し、そのやりとりをクライアントソフトが自動認証するため、受信者はファイルをダブルクリックするだけでファイル閲覧が可能となります。
サーバーレス:サーバー構築の必要がない
新たにサーバーを構築したり社内全体のシステム構成を変更したりすることなく、手軽にご導入いただけます。初期投資もかかりません。
ファイルの半永久管理:ファイル送付後も、
当該ファイルの管理(追跡・削除)ができる
暗号化したファイルを外部送信後も、当該ファイルの操作情報について、収集はもちろん、管理・変更ができます。状況に応じて、閲覧期限の変更や、コピー・印刷・スクリーンショットの許可/禁止、複製・転送許可/禁止など、受取人の操作制限が可能です。また、アクセスの監視・追跡・管理は半永久的に可能であり、当該ファイルが不要になった際には、ファイル管理側の手元で廃棄できます。

「FinalCode」動作環境

OS Windows XP Home Edition SP2/SP3
Windows XP Professional SP2/SP3
Windows Vista Ultimate SP1/SP2 *32bit
Windows Vista Business SP1/SP2 *32bit
Windows 7 Ultimate *32bit
Windows 7 Professional *32bit
CPU Intel Pentium/Celeron 系互換CPU 300MHz以上
(1GHz以上推奨)
メモリ 128MB(512MB以上推奨)
ハードディスク 50MB以上の空き領域
ディスプレイ 640*480以上(1024*768以上推奨)
ネットワーク TCP/IP
httpsにて外部インターネットに接続可能であること
ユーザー登録時にはメール受信が可能な環境であること
対応アプリケーション Adobe Reader 7.0/8.1/9.0以上(PDFファイル)
Microsoft Word,Microsoft Excel(2000/2002/2003/2007)
ブラウザ Internet Explorer 6.0以上(JavaScript使用)

グループ会社であるデジタルアーツでは、2000年9月にファイル暗号化ソフト「1.2.ロック」を開発し、個人利用者の方を中心にご好評をいただいていました。ファイル転送サービスを提供する企業が拡大するなかで、これからは暗号化のみならず、送付後の重要ファイルの管理もできることがセキュリティのために必要であるとの発想のもと、すでに実績のある技術を応用して、今般、「FinalCode」の開発を進めてきました。

アイキュエスでは、今後もデジタルアーツグループの一員として、同社のWebフィルタリングソフト「i-FILTER」や、電子メールフィルタリングソフト「m-FILTER」を販売いただいているパートナー企業にご尽力いただきながら、既存顧客への拡販を目指します。また、他社も含む電子メールソリューションとの連携や、オンラインストレージサービスとの連携を検討するなど、お客様にとって、利便性の高いサービスの開発にも注力してまいります。

以上

アイキュエスについて
アイキュエスは、情報セキュリティ事業を展開するデジタルアーツのグループ会社です。ご家庭向けWebフィルタリングサービス「親子ネット」をはじめとしたセキュリティ製品・サービス提供することで、お客様のニーズにお応えしています。
  • FinalCode、ワンツーロックは、デジタルアーツ株式会社の登録商標です。
  • その他、上に記載された会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。

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