2009年11月18日
デジタルアーツ株式会社

デジタルアーツ、電子メールフィルタリングソフトの最新版
「m-FILTER®」Ver.2.8を発売
新開発「デザインテンプレートフィルター」搭載によりアンチスパム機能を強化、
2009年11月24日(火)より提供開始へ

情報セキュリティメーカーのデジタルアーツ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:道具 登志夫、以下デジタルアーツ、証券コード2326)は、このたび、企業・官公庁向け電子メールフィルタリングソフトの最新版「m-FILTER(エムフィルター)」Ver.2.8を、2009年11月24日(火)より提供します。

m-filterパッケージイメージ
「m-FILTER」Ver.2.8

「m-FILTER」は、電子メールの送受信制御を行う「m-FILTER MailFilter」、電子メールの全文保存と検索を可能にする「m-FILTER Archive」、スパムメール対策の「m-FILTER Anti-Spam」の3つの機能を提供する電子メールフィルタリングソフトです。価格は、30ユーザーで約86万円(税別、保守価格含む)からご用意していますが、利用者にとって必要な機能のみを導入することも可能なことから、企業での採用はもちろん、xSP事業者による企業向けクラウドサービスの一環としての採用実績もあります。

最新版となる「m-FILTER」Ver.2.8では、スパムメール対策機能とアーカイブ機能が強化されています。特にスパムメール対策では、従来のスパムメール判定方法であるページスキャニング技術やURLフィルタリングとは異なる新たな判定方法、「デザインテンプレートフィルター」をデジタルアーツで独自に開発・搭載した結果、スパムメールの検知率が向上するとともに、誤検知率も、145万通中1通※1まで減少させるなど、業界最高レベルを実現しました。

また、アーカイブ機能では、「m-FILTER」の既存ネットワーク内での設置場所を気にすることなく社内間メールを保存する機能や、アーカイブデータの圧縮によるハードウェアリソースの効率化等、より容易な導入を実現する機能強化を行っています。

デジタルアーツは、2009年11月26日(木)より開催される展示会「Email Security Expo & Conference 2009」への出展を皮切りに、製品の販促活動を進め、2010年3月末までに500社への「m-FILTER」導入を目指します。

「m-FILTER」Ver.2.8 新機能・機能強化点について

「m-FILTER」Ver.2.8での新機能・機能強化点は、以下のとおりです。

スパムの特徴を“デザイン”で判断、「デザインテンプレートフィルター」を新搭載

スパムメールを無差別に送付するスパマーは、大量のメールを効率よく送信するために、独自のメール送信ツールを使用しています。こうした大量送信スパムメールの中には、たとえば文面のレイアウトなどのデザイン面に特徴があるものが存在します。弊社では、このスパムメール特有のデザインについて研究を重ねた結果、スパムメールのみを効率的に抽出する手法の開発に成功しました。これらの複数の特徴を組み合わせてフィルターにしたものを、今回、「デザインテンプレートフィルター」として採用しています。この新機能の搭載により、さまざまなタイプのスパムメールに対しても、効果的な処理が施されるようになり、同時に正常なメールをスパムとして判定してしまう誤検知率を、145万通中1通というレベルにまで減少させました。

アーカイブデータ圧縮効率の向上

本来、メールアーカイブを行う際には、実際のメールデータとは別に、検索用のインデックスファイルを生成、保存します。より詳細な条件でメール検索を行うためには、このインデックスファイルを詳細に保持する必要があり、それが元メールデータ容量の2~3倍となるなど、保存データの肥大化を招いていました。今回、インデックスファイルの圧縮効率を向上させたことにより、メールの保存容量が元メールのサイズとほぼ同等な容量での保存を実現したため、貴重な社内リソースの節約が可能となります。

ダウンロードアーカイブ機能の追加

「m-FILTER」は流通する電子メールを中継する際に送受信制御、ならびにアーカイブを行うため、社員間の電子メールを保存させたい場合、「m-FILTER」をメールサーバーとクライアントの間に設置する必要がありました。この場合、メールサーバーのみならずクライアントの設定もすべて変更する必要がありましたが、本機能により、社員間の電子メールをPOP3通信を使って「m-FILTER」に保存できるようになります。これにより、導入時にメールサーバーとクライアントの間の経路を変更することなく、社内のメール保存が可能となります。

「m-FILTER」は、従業員が数万人に及ぶ大規模企業から、IT部門が存在しない中・小規模企業、また、電子メール関連サービスを提供したいと考えているxSP事業者の皆様にもご利用いただける電子メールフィルタリングソフトです。昨今は、企業に対して内部統制の実現が義務付けられるなか、企業における業務に深く浸透している電子メールシステムの機能が注目されています。

「m-FILTER」には、情報漏洩の防止や改竄検知、および暗号化機能により、企業内外でやりとりされる電子メール経由での情報漏洩を防止し、独自のエンジン搭載により、添付ファイルも含む電子メールをいつでも検索可能な状態にします。また、迷惑メールの遮断・除外を効率よく行うため、余計なメールがアーカイブ化されることを防ぎ、企業のリソースを効率的に活用できる環境を提供可能です。

デジタルアーツは、すでに国内フィルタリング市場のシェア1位※2を獲得しているWebフィルタリングソフト「i-FILTER」と合わせて引き続き「m-FILTER」を積極的に展開することで、昨今注目されている電子メールフィルタリング市場におけるスタンダード製品を目指します。

  • ※1 2009年10月 当社調べ
  • ※2 2008年 株式会社ミック経済研究所 調査結果より

以上

「m-FILTER」について
「m-FILTER」は、内部統制の推進とスパムメール対策を実現する、電子メールフィルタリングソフトです。企業や官公庁に数多くの導入実績を持つ当社の高精度なコンテンツフィルタリングテクノロジー「ZBRAIN」と連動した独自のスパムフィルターエンジンにより、業界屈指の誤検知率0.0000686%(145万分の1)を実現しました(当社調べ)。「送受信制御」、「全文保存と検索」、「スパムメール対策」という、電子メール活用の上で3つのソリューションを統合的に管理・運用できるため、企業の情報セキュリティ上の課題解決に最適です。
デジタルアーツについて
デジタルアーツは、「より便利な、より快適な、より安全なインターネットライフに貢献していく」との企業理念のもと、フィルタリング技術を核に、情報セキュリティ事業を展開する企業です。製品の企画・開発・販売・サポートまでを一貫して行い、国産初のWebフィルタリングソフトを市場に出したメーカーならではの付加価値を提供しています。また、フィルタリング製品の根幹を支える国内最大級の2億8,000万ページを超すデータベースと、世界27の国と地域で特許を取得した技術力が高く評価されています。国内でトップシェアを誇るWebフィルタリングソフトとして、個人向けに「i-フィルター」、企業向けに「i-FILTER」、また企業向け電子メールフィルタリングソフトとして「m-FILTER」を提供しています。
  • ※ デジタルアーツ/DIGITAL ARTS、ZBRAIN、アイフィルター/i-フィルター/i-FILTER、m-FILTERは、デジタルアーツ株式会社の登録商標です。
  • ※ その他、上に記載された会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。