文字サイズ
標準
A
A

株主・投資家向け情報
Investor Relations

投資家の皆様へ

当社グループは、「より便利な、より快適な、より安全なインターネットライフに貢献していく」ことを企業理念として、創業以来、企業・公共・ご家庭における情報セキュリティソリューションの開発・提供に注力し、数少ない国産のセキュリティソフトウェアメーカーとして成長してまいりました。

当社グループが属するセキュリティ業界においては、クラウドサービスやテレワークの活用による社会生活のデジタル化が進むことでインターネットの範囲が拡大し続けており、組織内部からの情報漏洩リスクに加えて、ランサムウェア・Emotet等、多様化するサイバー攻撃被害が激化していることを背景としてセキュリティ製品に対する需要が拡大しております。また、IoT・AI等の普及や新型コロナウイルス感染症拡大防止のためのテレワークの急速な普及に伴い、セキュリティ担当者が管理しなければならない脅威はますます多様化・高度化しており、トータルセキュリティニーズが今後も拡大していくことが予想されます。さらに、セキュリティ運用の外部委託やセキュリティ運用の負荷軽減を目的としたクラウドサービスの利用が引き続き加速するものと思われます。

このような状況の中で、当社グループは、国内で検索可能なURLと安全な送信元であると判定したメール情報を網羅したデータベースにより未知の脅威や攻撃からお客様を守る「ホワイト運用」を提唱し、内部からの情報漏洩対策だけでなく、独自の外部攻撃対策の機能を備えた「i-FILTER」Ver.10、「m-FILTER」Ver.5を主力製品として拡販に努めております。また、この安全にWebとメールを利用できる環境をクラウド環境においても実現できるクラウドサービス「i-FILTER@Cloud」、「m-FILTER@Cloud」をラインアップに加え、全てのお客様のニーズに対応できる体制を整えてまいりました。これらの機能の有効性とユーザー環境への適合性の高さが認められ、これまでに1,100万ライセンスを超えるお客様にご利用いただき、現在までお客様からのマルウェア感染等の被害報告はゼロとなっております。

2023年3月期においては、さらに広範囲なトータルセキュリティニーズへ対応するため、「i-FILTER」、「m-FILTER」の製品強化・機能追加を行い、代理店との連携の強化を進め、新規案件の受注獲得に努めており、2022年5月提供開始の「i-FILTER」と「m-FILTER」の「Anti-Virus & Sandbox」は、想定より多くの案件を獲得し、順調に拡大しております。また、GIGAスクール構想において安全な在宅学習の実現のために「i-FILTER@Cloud」の拡販に努めるとともに、自治体向けのセキュリティ対策強化に対応したソリューションの提案に注力します。加えて、当社グループのデジタルアーツコンサルティングは、サイバーセキュリティとDXにおけるコンサルティング需要の高まりを受けて、当社とのグループ内シナジーも加速させながら新規顧客の獲得を進めていきます。

当社グループは、2022年3月期に策定した2025年3月期を最終年度とする中期経営計画を達成するため、今後も圧倒的な品質を追求しつつ、引き続き「ホワイト運用」を浸透させ、中期的には多様な課題に対応できる網羅的なセキュリティサービスを提供する総合セキュリティメーカーへの成長を目指してまいります。

設立時より社会課題の解決を掲げた企業理念を実践してまいりましたが、2022年4月に「サステナビリティ委員会」を設置し、大切な地球と人びとの豊かで夢あふれる未来を実現すべく、事業活動を通じて革新的な技術提供を積極的にすすめ、SDGsの達成とサステナブルな社会の実現に貢献してまいります。

今後ともより一層のご支援ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2023年1月31日
デジタルアーツ株式会社
代表取締役社長 道具 登志夫