トップメッセージ

デジタルアーツ株式会社 代表取締役社長 道具 登志夫

投資家の皆様へ

当社グループは、国産のセキュリティソフトウェアメーカーとして、「より便利な、より快適な、より安全なインターネットライフに貢献していく」という企業理念を掲げ、成長し続けております。

現在、セキュリティ業界はクラウドサービスやテレワークの普及に伴い、大きな転換期を迎えています。インターネットの利用範囲が広がり、情報漏えいやサイバー攻撃のリスクが増加している中、セキュリティ製品の需要は急速に拡大しています。また、IoTやAI、テレワークの普及により、セキュリティ担当者が直面する脅威も高度化し、セキュリティ運用業務の負荷が課題となっています。これらのニーズに対応すべく、当社は高い優位性を持つ「ホワイト運用」に加え、最新のセキュリティ機能を備えた「i-FILTER」Ver.10、「m-FILTER」Ver.5を提供しています。また、クラウド環境でも安全にWebとメールを利用できるクラウドサービス「i-FILTER@Cloud」、「m-FILTER@Cloud」も展開しています。これらの製品は多くのお客様から高い評価を頂いており、2024年6月末時点においてユーザー数は1,306万ライセンス(2023年6月より104万ライセンス増)に達し、約7年前の発売開始から現在に至るまでお客様からのマルウェア感染などの被害報告はゼロとなっております。

さて、今年5月に新たな中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)を発表いたしましたが、初年度である今年度は第1四半期を終えて会社計画以上の増収を達成し、順調に進捗できています。
企業向け市場においては、「i-FILTER」とオプション製品「Anti-Virus & Sandbox」の新規案件獲得が大幅拡大するとともに、昨年度にリリースした新製品「f-FILTER」も「m-FILTER」との連携により受注が進み、案件数も拡大しました。
また、公共向け市場においては、「次世代校務DX」案件において、「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」に対応したソリューションを総合的に提案することで新規案件の獲得やパイプラインの拡充が進んでいます。併せて、「GIGAスクール構想第2期」案件においては、今年度、更に本格化する来年度に向けた予算化が各教育委員会で進んでおり、そのような動きに対し、「i-FILTER」の学校向け機能の強化と当社優位性の訴求を行うことで、新規案件獲得に向けた準備を着実に実施しています。
第2四半期以降もこの流れを継続し、中期経営計画の達成、及び「総合セキュリティメーカーへの成長」の実現に向け邁進して参ります。

私たちは熱意と専門知識を持ったプロフェッショナル集団であり、常に最高品質を追求し続けることが当社の使命と信じ、常に市場の変化を見据え、革新的な技術とサービスを開発し、お客様と共に成長していきます。

今後ともより一層のご支援ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2024年07月31日
デジタルアーツ株式会社
代表取締役社長 道具 登志夫