2012年01月23日
デジタルアーツ株式会社

次世代Webフィルタリングソフト
「i-FILTER」Ver.8の出口対策機能を強化
~フォティーンフォティ技術研究所のマルウェア対策DBを追加搭載~

次世代Webフィルタリングソフト「i-FILTER」Ver.8の出口対策機能を強化

情報セキュリティメーカーのデジタルアーツ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:道具 登志夫、以下デジタルアーツ、証券コード2326)は、情報漏洩防止と内部統制を推進する企業・官公庁向け次世代Webフィルタリングソフト「i-FILTER(アイフィルター)」Ver.8(Windows版・Linux版)に、セキュリティベンダーの株式会社フォティーンフォティ技術研究所(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鵜飼 裕司、以下 FFR)が提供するマルウェア対策データベースを1月23日より搭載します。

「i-FILTER」Ver.8では、マルウェアなどの不正プログラムが組織の内部に侵入した場合も、その結果生じる情報漏洩被害を水際で防止する「出口対策」機能を発売当初より搭載していました。「脅威情報サイト」カテゴリとして提供されていた当該機能に、今回FFRが提供するマルウェア対策データベースが更に加わる事で、より強固な「出口対策」が可能となります。

防ぎきれないマルウェア感染の脅威を、通信の出口でブロック

近年、サイバー攻撃の脅威は増加傾向にあり、企業はセキュリティ対策の更なる強化に迫られています。ゼロデイ脆弱性や未知のマルウェアを利用した、既存の対策技術では防ぎきれない攻撃が増加しており、マルウェアの感染そのものを防ぐ事が困難になっています。こうした手法で組織の内部ネットワークに感染したマルウェアの中には、C&Cサーバー(コマンド&コントロールサーバー)と呼ばれる攻撃者が掌握するインターネット上の指令サーバーとの通信により、第三者への攻撃に加担させたり、情報を盗み出すものもあります。

これらはボットマルウェアと呼ばれていますが、近年、亜種の急増によりパターンファイルの配信が追い付かず、従来の対策だけでは防ぎきれない状況となっています。このため、マルウェア感染などの事故を前提とした上で、内部のネットワークから外部の攻撃者への通信を出口で遮断し、実被害を防止する仕組みが重要となります。

デジタルアーツの次世代Webフィルタリングソフト「i-FILTER」と
FFRのマルウェア対策データベースの特徴

デジタルアーツが2011年10月31日より提供している次世代Webフィルタリング「i-FILTER」Ver.8には、国内大手企業のアクセスログ監視から解析されたマルウェアによる不正な通信先のデータベースが搭載されています。今回新たに搭載されるマルウェア対策データベースは、FFRが独自の手法で日々収集しているマルウェアを解析することによって得られた悪性サイトへの通信をデータベース化したものです。これらは、マルウェアが動作した後に発生するC&Cサーバーへの通信に着目して作成されています。C&Cサーバーは摘発を逃れる為に定期的に新しいサイトを構築し、増加し続けていますが、FFRの持つ悪性サイトの高速クローリング技術と自動マルウェア解析技術を用いた、鮮度が高く汎用性のある情報をデータベース化することで、社内システムにおけるボットマルウェアの感染を早期に発見することができます。

「i-FILTER」Ver.8の出口対策機能に、FFRのマルウェア対策データベースが搭載されることで、更に強固なマルウェア感染によって引き起こされる脅威への対策をご提供いたします。

今後の方針

抜本的な対策が難しいサイバーセキュリティ領域の脅威は今後も増していくことが予想されますが、今回のFFRのデータベース搭載を皮切りに、デジタルアーツはFFRの持つ製品・サービスとの連携を強化し、より多くのお客様に安心・安全な情報資産の活用を提供するための様々なパートナーシップを推進してまいります。

以上

「i-FILTER」について
「i-FILTER」は、情報漏洩対策とWebの有効利用のための企業向けWebフィルタリングソフトで、国内におけるWebフィルタリングソフトのシェアNo.1を獲得しました(2009年ミック経済研究所・2010年富士キメラ総研調べ)。業界最大級の6億コンテンツを超すWebフィルタリングデータベースと、特許を取得したフィルタリングテクノロジー「ZBRAIN」により、業務中の閲覧が不適切なWebサイトを高い精度で遮断します。また、Webメールの利用や掲示板の書き込み等といった、Web経由の情報漏洩を防ぐとともに、その内容を記録・確認・保存することが可能なため、内部統制対策としても有効なソリューションです。最近では、Webフィルタリングソフトとして国内で初めてWeb経由で未知のマルウェアに感染した場合でも情報漏洩被害を水際で防止する機能を搭載し、マルウェア感染による情報漏洩の「出口対策」強化が可能となりました。
「i-FILTER」は、すでに全国の企業・官公庁6,900団体以上、学校・教育機関25,000校以上に導入されています。(2011年11月末現在)
デジタルアーツについて
デジタルアーツは、フィルタリング技術を核に、情報セキュリティ事業を展開する企業です。製品の企画・開発・販売・サポートまでを一貫して行い、国産初のWebフィルタリングソフトを市場に出したメーカーならではの付加価値を提供しています。また、フィルタリング製品の根幹を支える国内最大級となる6億コンテンツを超すWebフィルタリングデータベースと、世界27の国と地域で特許を取得した技術力が高く評価されています。国内でトップシェアを誇るWebフィルタリングソフトとして、家庭及び個人向け「i-フィルター」・企業向け「i-FILTER」を提供する他、企業向けとして電子メールフィルタリングソフト「m-FILTER」、セキュア・プロキシ・アプライアンス製品「D-SPA」を提供しています。
フォティーンフォティ技術研究所について
フォティーンフォティ技術研究所は、世界トップレベルのセキュリティ・リサーチ・チームを作り、コンピュータ社会の健全な運営に寄与することを目的に、2007年に設立されました。広範なセキュリティコア技術とリサーチ能力のバックグラウンドを軸に、さまざまな角度でお客様のセキュリティリスク管理を強力に支援します。特に、セキュリティ脆弱性やマルウェア、組込システム向けのセキュリティに関する研究開発に注力しています。Black Hat、RSA Conferenceといった国際的な情報セキュリティカンファレンスでの研究発表実績も幾つかあり、これらの研究成果を製品やサービスとして展開し、官公庁や国内の重要インフラ企業、グローバル企業に提供しています。
  • ※ デジタルアーツ/DIGITAL ARTS、ZBRAIN、アイフィルター/i-フィルター/i-FILTER、m-FILTER、D-SPAは、デジタルアーツ株式会社の登録商標です。
  • ※ その他、上に記載された会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。