新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。
旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。

新型コロナウイルス感染症は未だ収束の見通しが立ってない状況ではございますが、感染された全ての方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、医療の現場で尽力されている皆さまに心より感謝申し上げます。

昨年はランサムウェアが国内外で猛威を振るいました。大手企業のほか、病院やインフラ事業者などが被害に遭い、企業だけでなく市民生活にも直接大きな影響を及ぼしました。ランサムウェアは身代金を要求するにとどまらず、要求に応じなければリークサイト上で機密情報の暴露を行う二重の脅迫といった攻撃手法へと変化しており、さらなる凶悪化が懸念されます。また、テレワーク等のニューノーマルな働き方を狙った攻撃も増加しており、情報漏洩のほか、情報消失、金銭被害、業務停止などサイバー攻撃による被害は多様化・深刻化しております。

このような中、当社は国産初のフィルタリングメーカーとして創業以来蓄積してきたＵＲＬとメール情報のデータベースにより、お客様が安全なWebコンテンツとメールのみアクセスできる「ホワイト運用」を提唱しております。このホワイト運用を実現するセキュリティソリューションとして「i-FILTER」・「m-FILTER」をご提供しております。これまでに900万ライセンスを超えるお客様にご利用頂いており、約4年前の発売開始から現在に至るまでお客様からのマルウェア感染等の被害報告はゼロとなっております※。昨年本格化した児童・生徒に1人1台端末を整備する「GIGAスクール構想」においても、安全な学習環境を提供しております。

また、グループ会社のコンサルティング領域においては、日本のビジネスで課題となる、インシデントの検知・対応・復旧等を含むセキュリティ運用など総括的なセキュリティ対策を提案し、陣容も増強しております。ビジネスやシステム構成、運用状況を理解し、全方位的に業務改善を支援するコンサルティングと、当社製品とのシナジー効果を発揮し、お客様のビジネスに最適なセキュリティ対策をご提案してまいります。

今後も、混乱する社会情勢に乗じたサイバー攻撃の増加が予測され、既存のセキュリティ対策の見直しが急務となっております。

インターネットセキュリティは対策をしていることではなく、守られていることが重要です。現在普及しているセキュリティ対策は、危険な攻撃や動きを察知して対策を打つ方法が主流ですが、これでは未知の脅威を未然に防ぐことができず、対策は永遠に終わりません。当社は、安全なWebコンテンツとメールのみアクセスできる「ホワイト運用」で安全な業務環境を実現し、お客様をお守りしています。お客様の運用負担を軽減しつつ、お客様のインターネット環境の安全を守る製品をご提供していくことが、情報セキュリティメーカーである当社の使命と考えております。

本年も変わらず、ご指導・ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。


2022年1月1日
　デジタルアーツ株式会社
　　代表取締役社長　道具 登志夫



※2021年12月末時点