2023年05月31日
デジタルアーツ株式会社

デジタルアーツが「第14回EDIX(教育総合展)」に参加
~「GIGAスクール構想の課題と対策」シンポジウムを開催~

デジタルアーツ株式会社は、5月10日から12日までの3日間、東京ビッグサイトで開催された「第14回EDIX(教育総合展)」に参加しました。



EDIXは、大学、小・中・高校、教育委員会、塾・予備校、専門学校などの職員、教員が来場する教育分野では日本最大のICT総合展です。一般社団法人ICT CONNECT 21がEDIXに出展しており、デジタルアーツはICT CONNECT 21の参画企業として参加しました。

デジタルアーツは、ICT CONNECT 21のGIGAスクール構想推進委員会 学校支援部会 調達・導入サブ部会に参画しています。同部会が5月10日にEDIXの出展ブース内で開催した「GIGAスクール構想の課題と対策」シンポジウムの内容について一部紹介します。シンポジウムの司会はデジタルアーツ マーケティング部の内山智が担当しました。

「GIGAスクール構想の課題と対策」シンポジウム

鳴門教育大学大学院 教授の藤村裕一氏は、「ICT活用能力は21世紀の基礎学力です。端末をほぼ毎日、毎時間使うことで21世紀型の学力を高めることになります。端末はツールなので、かけ算の九九などの基礎と同じです」と話しました。「端末の活用に失敗している学校は、端末活用の実技研修だけのことが多く、成功している学校では、教育改革の理念と理論を共有や、海外と比べて日本の遅れている状況の把握、協働的な研修などができています」と述べ、さまざまな海外の事例も紹介しました。

柏市教育委員会 教育研究専門アドバイザーの西田光昭氏は、GIGAスクール構想によって1人1台端末となったことで、「教わるから学びとるへ変わっていく必要があります。学校や教育委員会は一人一人の学習状況の詳細な把握や児童生徒が自ら学習計画を立てて行う学習活動へと進んでいくことが重要です。基本となる情報活用能力を培い、情報モラルも身に付ける必要があります」と述べました。

茨城大学 教授の毛利靖氏は、「教師だけが教える時代はすでに終わっています。記憶力を競う学習も終わっています」と指摘しました。「子どもたちが学び方を決める時にいつでもいろいろな方法でできることを保障するために、端末の持ち帰りがあると思います」と述べました。

次に兵庫県立大学 教授の竹内和雄氏がファシリテーターとなり、全体の振り返りをした上で、パネルディスカッションを行いました。端末の持ち帰りが実施できていないという課題については、「本来の持ち帰りの目的を考える必要があります」といった声が挙がりました。子どもの夜間の端末利用については、「本来は子ども自身で制限してもらいたいですが、それが難しい子どももいるのでシステムでの時間制限も必要です」、「家庭からは時間制限してもらいたいとの声も多く、時間制限のできるフィルタリングソフトに変更しました」といった意見もありました。

最後のまとめとして、竹内氏は端末の持ち帰りやネットいじめ対策などの課題について、産官学で試行錯誤を続けていくことが重要であると述べました。

シンポジウム後には、デジタルアーツが「ICTの活用と安心・安全を両立するフィルタリングのポイント」、「校務系ネットワークに求められるガイドラインに対応したセキュリティ対策」と題したセミナーも実施しました。


シンポジウムやセミナーの動画はこちらからご覧ください。
https://ictconnect21.jp/20230519_icon2023edix_archive/

以上

デジタルアーツについて
デジタルアーツはWebやメール、ファイルなどのセキュリティソフトウェアの提供を核に事業展開する情報セキュリティメーカーです。
1995年の創業以来、「より便利な、より快適な、より安全なインターネットライフに貢献していく」を企業理念とし、情報漏えい対策や標的型攻撃をはじめとするサイバー攻撃対策を実現する最先端の製品を、企業・官公庁・学校・家庭向けに提供しています。
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