2017年01月12日
デジタルアーツ株式会社
学習資料をダウンロードした教育関係者に教育現場でのICT活用についてのアンケートを実施
プログラミング・タブレットの導入について47.9%が
「自主的に学び、問題解決する力が身につくことを期待」
~小学校でのプログラミング教育必修化は54.9%が「必要だと思わない」と回答~
情報セキュリティメーカーのデジタルアーツ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:道具 登志夫、以下 デジタルアーツ、証券コード2326)は、自社のホームページで提供している、情報モラル教育の学習資料をダウンロードした教育関係者を対象に、教育現場でのICT活用に関するアンケート調査(有効回答数:71)を行い、その結果をまとめました。
この調査は、文部科学省が2020年に向けて、小学校でのプログラミング必修化、デジタル教科書の導入、1人1台のタブレット端末を使用した授業の導入を進める中、実際に教育に携わる方々が変革に対してどのように考えているのかを把握する為に、デジタルアーツのホームページにて無料で提供している学習資料をダウンロードしたことのある学校・教育委員会・情報モラル教育に携わる教育関係者を対象に実施しました。
プログラミング・タブレット導入についての考え
- 小学校でのプログラミング・タブレットの導入についての考え
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- プログラミング・タブレットの導入についての考えは「自主的に学び、問題解決する力が身につくことを期待」が最も多く47.9%、「日本の教育がどう変化するのか、具体的な方針やプランが知りたい」39.4%、「ITを駆使した新しい知識や経験が身につくことを期待」36.6%。
- 小学校でのプログラミングの必修化は「必要だと思わない」54.9%、「必要だと思う」45.1%。
- ICT機器・授業の導入状況
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- 学校・教育委員会に勤務している方(n=56)の中でのタブレットの導入状況は、「導入している」48.2%、「導入していない」33.9%、「導入を検討している」17.9%。
- 学校・教育委員会に勤務している方(n=56)の中でのプログラミング授業の実施状況は、「実施している」28.6%、「実施していない」51.8%、「実施を検討している」19.6%。
- 児童・生徒に今後必要とされる能力
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- 児童・生徒が社会人になる前に積極的に経験しておいた方が良いと思うことは、「積極的にコミュニケーションする」94.4%、「人前で発表・発言する」80.3%、「本をたくさん読む」73.2%、「ディスカッションの機会を経験する」71.8%。
- 今後、児童・生徒が社会に出た際に必要とされる能力は「人間関係形成力」40.8%、「コミュニケーション能力」39.4%、「思考力」36.6%。
調査対象:デジタルアーツの情報モラル教育学習資料をダウンロードした教育関係者
調査期間:2016年11月9日(水)~11月30日(水)
調査方法:インターネット調査
有効回答数:71サンプル
今回の調査で、プログラミング・タブレットの導入についての考えで最も多かったのは、「自主的に学び、問題解決する力が身につくことを期待」が47.9%でした。小学校でのプログラミングの導入については、「必要だと思わない」54.9%、「必要だと思う」45.1%と、半数以上がプログラミングを授業で実施することについて否定的な意見を選択しました。「必要だと思う」理由としては「自分で考え、問題を解決する能力が身につくから」「論理的思考を身につけることができるから」といった意見がある一方で、「必要だと思わない」理由としては、「他に優先して学ぶべき科目があるから」「児童・生徒の適性によって選択制にするべき」といった意見がありました。
また、勤務先の学校では、全体の48.2%がタブレットを「導入している」と回答しましたが、プログラミング教育について「実施している」と回答したのは28.6%と、学校でのタブレットの活用は徐々に進んではいるものの、プログラミング教育の導入については3割弱とやや遅れ気味であることがわかりました。
今後、児童・生徒に積極的に経験しておいた方が良いと思うことは、「積極的にコミュニケーションする」94.4%、「人前で発表・発言する」80.3%、「ディスカッションの機会を経験する」71.8%と、人とのコミュニケーションにまつわる項目が上位に並びました。一方で、「タブレットやスマートフォンの操作に早くから慣れる」15.5%、「インターネットを積極的に活用する」14.1%、「プログラミングを学ぶ」11.3%といったICTに関連する事柄はあまり重要視されていないことがわかりました。また、現在行われているICTを活用した教育改革についての自由回答の意見の中に、「ICT機器はあくまでも道具という意識を常に持たせたい」や「扱う人間のモラルや知識をしっかりすべき」という回答がありました。
今回の調査結果から、教育現場ではICTの活用において温度差が感じられ、教育関係者の多くがプログラミング・タブレットの導入で得られる効果に期待はするものの、将来、子ども達にとって必要となる「考える力」や「人間関係を形成する力」、「コミュニケーション能力」、「表現する力」といった本来の基本的な教育をベースに、その上で「知識としてタブレットを操作する力」や「プログラミングを通して物事を論理的に考える力」を身に付けて欲しいという思いが根底にあるのではないかと考えられます。
デジタルアーツは、今後も教育現場のICT活用の調査を通じて、教育現場で必要とされるICT環境やインターネットリテラシーの重要性を把握し、児童・生徒が安心・安全に学べるICT環境の実現を推進してまいります。
【参照】調査結果の詳細をグラフ・解説入りで参照していただけます。
「教育現場でのICT活用についての調査結果」
以上
- デジタルアーツについて
- デジタルアーツは、フィルタリング技術を核に、情報セキュリティ事業を展開する企業です。製品の企画・開発・販売・サポートまでを一貫して行い、国産初のWebフィルタリングソフトを市場に出したメーカーならではの付加価値を提供しています。また、フィルタリング製品の根幹を支える国内最大級のWebフィルタリングデータベースと、世界27の国と地域で特許を取得した技術力が高く評価されています。国内でトップシェアを誇るWebフィルタリングソフトとして、家庭および個人向け「i-フィルター」・企業向け「i-FILTER」「i-FILTER ブラウザー&クラウド」を提供する他、企業向けとして電子メールセキュリティソフト「m-FILTER」、クライアント型電子メール誤送信防止ソフト「m-FILTER MailAdviser」、純国産のセキュア・プロキシ・アプライアンス製品「D-SPA」、ファイル暗号化・追跡ソリューション「FinalCode」を提供しています。
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