大容量ファイルのやり取りをスムーズにしたい帯域の確保と生産性向上を模索
昭和4年創業の大日本塗料株式会社は、重防食や建材用など、さまざまな分野で活用される塗料の開発・製造を行う総合塗料メーカーです。直近では、東京スカイツリー®や東京ゲートブリッジなどの建造物にも同社の塗料が採用されており、長年の経験で培った確かな技術が活かされています。
大日本塗料が「i-FILTER」を採用したのは、2002年でした。管理本部システム部次長の藤井氏は、「受注などの業務を、まだFAX中心で行っていた頃の話です。当時すでにITが導入されており、色昧などの確認のため、サイズの大きい画像データのやりとりをメインに行なっていました。当時は十分な帯域を確保できず、まだ今ほど速くなかったこともあり、帯域確保は当初からの課題となっていました」と語ります。
業務に支障のあるインターネットサイトをブロックすることにより、課題となっている帯域の確保を図れる上に、不適切なサイトの閲覧による企業や個人情報の漏洩を防止でき、不要なサイトアクセスによる業務効率低下を防ぐなどの点からフィルタリングの導入を決めました。
詳細な設定ができる「i-FILTER」採用でネットリテラシー向上と帯域確保を実現
「i-FILTER」を採用した理由を伺いました。
「当社はさまざまな建造物を扱います。そのため、たとえば「レジャー」でフィルタリングした場合、遊園地の建物や情報が見たくてもレジャーと認識されて閲覧できなくなってしまうことだけは回避しなくてはなりません。他社の製品では詳細な調整や設定が難しく、それを実現できたのは「i-FILTER」だけでした」。
ユーザーのニーズに合わせたきめ細やかな設定を行うことでWebフィルタリングなどが業務の邪魔をせず、業務に関係のないサイトだけをフィルタリングすることを実現。導入当初は使い勝手が悪いなどの不満が出たものの、次第に意識改革ができたのだそうです。
「おかげで、帯域の確保ができるようになりました。またセキュリティ強化によって業務の受発注もメールで行えるようになり、全体的な作業効率が大幅に向上したことも大きな利点でした」。
以降、同社は「i-FILTER」を使用し続けており、現在は1,000ライセンスのご利用をいただいております。
「D-SPA」導入の最大の決め手は国産の安心感ときめ細やかなサポート
同社が「i-FILTER」をインストールして使用していたプ口キシ・アプライアンスのサポート終了に伴い、新規導入の必要性に迫られたのは2011年のことでした。
「これまで、アプライアンスやそれにインストールしたアプリケーションなどは、すべて別々のメーカーの製品を使っていたため、管理・保守メンテナンスの手聞が、大きな負担となっていました。そこでせっかく新しくするのならと、オールインワン製品を導入することに決め検討を始めました」。
候補に上がったプ口キシ・アプライアンスは、セキュア・プ口キシ・アプライアンス「D-SPA」を含む3機種だったと当時を振り返ります。
「データベースなどの使いやすさやスペックなどを比較しました。しかしやはり、国産でオールインワン、きめ細やかな設定ができる「i-FILTER」も継続して使用できる点が大きかったです。すべてがデジタルアーツさんの自社製品ですから、何かあっても、「別の製品が原因」と言われてたらい回し」にされてしまうこともなくサポートを受けることができます。万が一のとき、それが一番困りますから、責任をもって素早く対応していただけると思ったのです」。
比較検討の末、「D-SPA」SPA-1700をセレク卜した鍵は、きめ細やかな対応を望める運用後の安心感にありました。
「D-SPA」導入と帯域向上効果でストレスのないネットワークを実現
「実は今回の『D-SPA』導入と同時に、通信インフラも刷新。従来に比べて10倍程の帯域に拡張しました。『D-SPA』導入直後は、少しトラブルもありましたが、当初期待した通り、素早いサポート対応で、現在はストレスを感じず運用できています。」
「さらには以前のアプライアンスの時では、たびたび手動で再起動をする必要がありましたが、『D-SPA』を導入して1年たった今、これまでは比較的負担が大きかったファームウェアのバージョンアップや、 『D-SPA』にパンドルされているレポート機能を活用し、アクセス口グの解析を行い、不正利用者ヘ注意喚起など、ほとんどこちらで対処をする必要はなく、本当に運用・管理が簡単にできるようになりました。ネットワークのスピードが速くなった上、全体的な管理保守の負担が、大幅に軽減。全体的に大幅なスペックアップを図っている状態の中、『D-SPA』がボトルネックになることなく、スムーズな運用を実現しています。」
業務を支える黒子「ITインフラ」のあるべき姿を提供する「D-SPA」
最後に、今後の展望や「D-SPA」への要望について伺ってみました。
「私自身、ITというのは業務の黒子だと思っているのです。なければ業務は成り立ちませんが、ITが主役なわけではないでしょう?そういう意昧では、「D-SPA」は本当に理想的です。業務の邪魔をせず、監視する必要もなく、ユーザーにその存在を意識させない状態でインフラを守り、止めないように対処し続けてくれている優秀な黒子です」と藤井氏は笑顔で語ります。
「セキュリティ関連製品は、脅威とのイタチごっことなる面もあるため、私どもができることには限りがあります。やはり今後も専門の企業にお任せし、安心出来る環境を保っていきたいですね」。
環境に優しく社会を豊かにする「Green&Clean」
「環境を守り、健康で快適な暮らしを創る」をテーマに塗料の開発から製造、販売までを一貫して行なう大日本塗料。コーポレートカラーにグリーンを採用し、環境の保全と人の安全・健康に配慮した、「揮発性有機化合物(VOC)ゼ口塗料」「亜鉛・クロムフリー塗料」などの環境対応塗料を開発・提供することで社会的な信頼性向上に努めています。
他社に先駆けて開発した最も耐候性に優れたふっ素樹脂塗料で、耐久性の向上やVOC抑制・低減効果が高い「VフロンHB」は、東京スカイツリー®に採用されています。